「現代社会に、ダンジョンが現れた!」
人気ジャンルの1つで、普通に暮らしながら、異能バトルや配信。
しかし、代表作を聞かれると、答えられない!?
新たな社会の仕組みを説明しづらい
「なぜ、ダンジョンが現れたのか?」
これを説明しなければ、誰も納得しない。
加えて、「政府と自治体は? 法律はどうなの?」というツッコミも……。
現代ダンジョンを読むと、木刀を握ったこともない主人公がダンジョンへ!
この流れは、引っかかります。
ダンジョンが出現したら、警察が入口を封鎖して、隊列を組んだ自衛隊による探索。
法整備によって無断侵入が犯罪となり、未然に防ぐための警備を義務づける。
探索者のライセンスを取得するには、ライフル所持と同じ10年ぐらい?
『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』は、異世界へ行った自衛隊。
司令部の応答を待っていたら全滅するため、柔軟な判断を強いられる。
この説得力と緻密な描写により、2024年にシリーズ累計710万部を突破!
異世界ファンタジーで十分だから
「ダンジョンに潜り、モンスターを倒してアイテム獲得、レベルアップ!」
この流れは、現代社会でやる必要がありません。
商業化した作品では、レベルが上がっていく冒険者と、それ以外の格差へ。
「超人 VS 一般人」の描写となり、ヘイトスピーチや暴動。
現代のダークサイドが、強調されるのです。
突き詰めれば、軍や警察の打倒、今の政治体制をぶっ壊すという、テロリスト!?
現代社会だから、生々しい問題ばかり。
であれば、現代ファンタジーを止めればいい。
危険なモンスターがいるダンジョンがあるのは、そういう世界だから!
そちらの王侯貴族をどれだけ滅ぼしても、問題なし♪
配信で稼ぎたいのならVTuber
現代ダンジョンは、生放送をすることでお金を稼ぐ。
危険と分かっている迷宮に潜り、ボディカメラや浮遊するドローンで配信。
投げ銭、あるいは、スポンサーのCMを見てもらい、欲しい物リストを買ってもらうため。
死亡や欠損があるダンジョンと分かっていながら、無責任に囃し立てるリスナー。
「目立ちたい!」「ドロップ品で稼ぎたい!」と無理をする主人公、それも学生。
現代社会であることが、政府と自治体、探索をする人の互助会、家族や友人が止めないことの不自然さを増幅します。
どうせ配信だから、バーチャルのアバターによるVTuberで十分!
「ごっこ遊び? 命懸けでやれよ!」と煽るやつに限って、一銭も出さない。
実在するダンジョンにすれば、ストレスになる要素が増えていく……。
「VTuberがダンジョン探索」と聞いて、ある名作をイメージしませんか?
『シャングリラ・フロンティア』が、現代ダンジョンで配信することの完成形。
現実では何の問題もなく、VR(バーチャル・リアリティ)で超絶プレイを見せています。
投げ銭という嫌らしさも消えており、万人向け。
ゾンビパニックやVRのほうが賢明
「現代で、モンスターと生存競争」
このジャンルは、死体が動くゾンビによる文明崩壊か、フルダイブのVRが最適解。
ゾンビパニックは古典で、生存者の醜い争いと、親しい人がゾンビになっていく恐怖。
追い詰められてのデッドエンドか、「俺たちの戦いは続く!」のどちらかへ。
VRのラノベは、WEBで人気が出ました。
『ソードアート・オンライン』のように、SFで根強い。
それを実現してゾンビパニックの良いところ取りが、現代ダンジョンであるものの……。
チート無双は、『魔法科高校の劣等生』の戦略級魔法師のように、軍の兵器とされる。
ところが、なろうは他人に従わず。
イキり続けた末に、異世界や別の惑星へ逃げるか、今の政府を壊すしかない。