「フィクションだから、現実では不可能なことを♪」
その最たるものが、エロと暴力です。
小説投稿サイトで書籍化を狙うのならば、この記事を読まずにいられない!
暴力ヒロインと同じ理屈
結論から申し上げると、「過剰なエロと暴力は一発屋で終わる」というオチです。
チェックしている編集者の視点では――
- 読者に訴えるだけのテーマがない
- 出版したら炎上して、利益を得られない
- アニメ化したら、黒塗りや世間からバッシングを受けそう
特に、リアルとほぼ同じ社会である現代ファンタジーは、細心の注意が必要です。
外国が出てくる場合、そちらで人種差別などに繋がる危険があります。
暴力ヒロインと似た話で、もはや「フィクションだから」が通用しません。
過剰すぎるエログロは、あなたの作品をデビューから遠ざけます。
納得できるだけの理由と加減が必要
カルネアデスの板のような緊急時は、「正当防衛」と見なされる場合も。
同じように、頷けるだけの理由を示せば、読者が納得します。
- ゾンビパニックによるサバイバル
- 沈没する船などの生存競争
- ヘイトを集めた悪役をやっつける
- 大事なヒロインを守るため
有名なのが、ゾンビパニックです。
「理性をなくした人の群れが襲ってくるから、自衛せざるを得ない」という免罪符。
ただし、「無抵抗な人を襲うか奪うことは、罪である」という感じ。
過剰にならないよう、あるいは、ヘイトを集めすぎない工夫も必須です。
たとえば、「主人公ではないキャラに復讐させる」「反省したうえで犠牲に」などの展開。
WEBウケと書籍で売れるのは違う
過激にしておけば、小説投稿サイトで注目されます。
18禁タグがあるところは、官能小説もどきで埋まっているところも……。
同じテンプレをすり切れるほど使っている、投稿サイト。
であれば、冒頭のつかみが全て!
いっぽう、書籍のユーザーは冷静なまま。
ツマミ食いで捨てるWEBとは異なり、「自分の手元に置く」「何度でも読み返す」のために。
一般文芸の作家は、なろう作品よりも売上が低いものの、固定ファンがつきます。
対して、目先の刺激だけの投稿サイトは、書籍を販売しても初動だけ。
その事実が、ランキング上位のいびつさを端的に示しています。
割り切ればストレス発散に最高
「書籍化してコミカライズ、アニメ化による100万部!」
それを狙うのでしたら、悪い癖がつくことは避けるべきです。
しかし、単なるストレス発散であれば、過激になろうと問題ありません。
宗教などの触れたらマズい部分を避ければ、ざまぁでズタズタにするぐらい、可愛いもの。
小説投稿サイトに掲載する際に、誰もがプロを目指す義務はなく。
「有名な作品の二次創作で憂さ晴らし」のように、やりたい放題するのも一つの手。
ただし、投稿サイトの規約は守ってくださいね?
過剰なエロと暴力で、絶対王者でハーレム、あるいは、逆ハーレム。
ただし、罪と罰が成り立っていない世界観では書籍化が難しく、なっても大成しません。
くれぐれも、お忘れなく……。