エロと暴力が多いラノベは駄作!?書籍化を狙う際に注意したいことは?

「フィクションだから、現実では不可能なことを♪」
その最たるものが、エロと暴力です。
小説投稿サイトで書籍化を狙うのならば、この記事を読まずにいられない!

暴力ヒロインと同じ理屈

結論から申し上げると、「過剰なエロと暴力は一発屋で終わる」というオチです。
チェックしている編集者の視点では――

  1. 読者に訴えるだけのテーマがない
  2. 出版したら炎上して、利益を得られない
  3. アニメ化したら、黒塗りや世間からバッシングを受けそう

特に、リアルとほぼ同じ社会である現代ファンタジーは、細心の注意が必要です。
外国が出てくる場合、そちらで人種差別などに繋がる危険があります。

暴力ヒロインと似た話で、もはや「フィクションだから」が通用しません。
過剰すぎるエログロは、あなたの作品をデビューから遠ざけます。

納得できるだけの理由と加減が必要

カルネアデスの板のような緊急時は、「正当防衛」と見なされる場合も。
同じように、頷けるだけの理由を示せば、読者が納得します。

  1. ゾンビパニックによるサバイバル
  2. 沈没する船などの生存競争
  3. ヘイトを集めた悪役をやっつける
  4. 大事なヒロインを守るため

有名なのが、ゾンビパニックです。
「理性をなくした人の群れが襲ってくるから、自衛せざるを得ない」という免罪符。
ただし、「無抵抗な人を襲うか奪うことは、罪である」という感じ。

過剰にならないよう、あるいは、ヘイトを集めすぎない工夫も必須です。
たとえば、「主人公ではないキャラに復讐させる」「反省したうえで犠牲に」などの展開。

WEBウケと書籍で売れるのは違う

過激にしておけば、小説投稿サイトで注目されます。
18禁タグがあるところは、官能小説もどきで埋まっているところも……。

同じテンプレをすり切れるほど使っている、投稿サイト。
であれば、冒頭のつかみが全て!

いっぽう、書籍のユーザーは冷静なまま。
ツマミ食いで捨てるWEBとは異なり、「自分の手元に置く」「何度でも読み返す」のために。

一般文芸の作家は、なろう作品よりも売上が低いものの、固定ファンがつきます。
対して、目先の刺激だけの投稿サイトは、書籍を販売しても初動だけ。
その事実が、ランキング上位のいびつさを端的に示しています。

割り切ればストレス発散に最高

「書籍化してコミカライズ、アニメ化による100万部!」
それを狙うのでしたら、悪い癖がつくことは避けるべきです。
しかし、単なるストレス発散であれば、過激になろうと問題ありません。

宗教などの触れたらマズい部分を避ければ、ざまぁでズタズタにするぐらい、可愛いもの。

小説投稿サイトに掲載する際に、誰もがプロを目指す義務はなく。
「有名な作品の二次創作で憂さ晴らし」のように、やりたい放題するのも一つの手。
ただし、投稿サイトの規約は守ってくださいね?

過剰なエロと暴力で、絶対王者でハーレム、あるいは、逆ハーレム。
ただし、罪と罰が成り立っていない世界観では書籍化が難しく、なっても大成しません。
くれぐれも、お忘れなく……。