ゾンビ物はやっぱり映像!?文字にすると爽快感がなくなる不思議!

死体が動き、噛まれた奴も「うーうー!」と唸り出す。
みんな大好き! ゾンビさんです!!

電子書籍がどんどん売れている、人気作!

ゾンビ VS 宇宙美少女

ゾンビがあふれた、現代日本。
そこに、美少女の宇宙人を混ぜたら……。

オタク文化を求める美少女はゾンビと出会った

はるばる地球にやってきた美少女、ユースティアたち!
彼らの目的は、自分のモデルになったアニメ作品を見ることだ。

だが、肝心の日本は、ゾンビの大量発生で文明が崩壊していた!?
ユースティア達はまだ生き残っている人々と触れ合ったり、殲滅したりしつつ、オタク文化を探し求める。

どこかの基地では、わずかな生き残りが絶望的なサバイバル。
とあるコンビニには、半グレの集団。
男子禁制の女子校にも、男たちが雪崩込み、本能が剥き出しの対立。

人々は明日の食事がなくても、自分の利権や好きな異性を狙い、ライバルを陥れる。
ゾンビよりも怖い人間の愛憎などが繰り広げられる中、今日もユースティアたちは箱庭ゲームの感覚で日常を楽しんでいく♪

ゾンビ VS 宇宙美少女~社会崩壊した日本でユースティアたちが遊ぶ~1 Kindle版

ストーリー紹介

1巻 読み切り

ユースティアの地球降下から、生き残っている人々との出会い、救助……。

第三者の視点で語られる、群像劇です。
軍人、警官、市民、半グレ、高校生、大学生と、サバイバーが悲喜こもごも。

ゲーム感覚で、人類が助かったり、助からなかったり。
極限状況の人々とマイペースな宇宙美少女たちのギャップが、大きな魅力です。

パニックホラーの定番

ゾンビ物は、WEB小説で定期的に上がっているジャンル。
けれど、「ラノベ作家が書いていて楽しい」と「読者が読んでいて楽しい」は、必ずしも両立しません。

『ゾンビ VS 宇宙美少女~社会崩壊した日本でユースティアたちが遊ぶ~』は、ラストまでの読破率が高い作品。
勧善懲悪で、悪党をぶっ飛ばす展開ですし。

定期的に被害者が出るから、「スキルを駆使した異能バトル」になりがち。
ですが、私はあえて、王道の展開に!

マイナーであるものの、「他の人間との争い」を行える舞台装置として優秀です。
法律や秩序が無意味となった、映画『マッドマックス』と同じ興奮♪

群像劇によって主人公の影が薄い

このラノベの反省点は、ひとえに、主人公が不在だったこと!

中盤から、男子高校生が出てきます。
けれど、ユースティアたちに振り回され、「お使いをしている子供」のポジションから脱却せず。

ゾンビ物は、同じ場所に留まることが難しく。
「全滅する拠点から逃げ出し、次の安全な場所を探す」のループへ。

でも、書いていて楽しかったですね。
そもそも、「チートの女主人公に活躍させられるか?」という思考実験でした。

コミックや映画に向いている

振り返ってみれば、ゾンビは映像作品だけ。
ユースティアの原型である『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』も、漫画です。

ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』は、現代ゾンビの祖。
こちらは映画で、のちにオカルトや、グロを強化した派生があるものの、他が真似できないセンス!

可愛い女子高生たちが活躍する『がっこうぐらし!』も、コミック。
ぐぬぬ……。

「どうして、文字の媒体がないのか?」と言えば、約束された悲劇だから。
キャラに感情移入をする小説では、刺激が強すぎるのです。

書籍化されたゾンビ物との比較

それでも、ゾンビ物でラノベになった作品が!?

人気が出たラノベを読めば、「高校生の主人公が暴れて、敵をぶっ倒す」という流れ。
ゲームのように戦闘スキルを習得し、他の異能者やモンスターと戦う。
異能バトルの学園もの。

文明崩壊後のアポカリプスでも、主人公は学生という不思議。
だけど、「アニメ化された!」「大人気!」という声は聞かず。

はい。
前述したように、「ノベライズはともかく、オリジナル作品でゾンビはきつい」という法則です!

WEB小説はチートを求めている

やっぱり、ゾンビを出すのなら、犠牲がつきもの!
大人気の『ウォーキングデッド』は、どんどんパーティーが減っては、補充ですし。
洋ドラは出演者のギャラなどで入れ替わりが激しく、むしろベストマッチですが……。

WEB小説は、一発ネタです。
それも、通勤通学や自宅でゴロリと横になった時に、頭からっぽで楽しめる。

「誰にも負けないチートや、転生しての原作知識や周回」
そのいずれかがあり、読者に事前の説明をすることが、必須です。

ストレスをかけずに、「すごい!」と褒めたたえられる主人公。
そこに犠牲は必要なく、あってもモブか、スッキリする相手だけ。
ゾンビ物は、そこに真っ向から反逆しています。
だけど、私は大好きです(半ギレ)

ゾンビだらけの現代日本に、美少女の宇宙人たち!
『カクヨム』でも、「読み始めたら、止まらない」と評価されました。

「もはや人類に勝ち目なし!?」をどうぞ♪