現代 vs 異世界!どちらのファンタジーが書籍化されやすいのか?

WEB小説で、最初に悩むのが世界観!
「現代と異世界のどちら?」
プロの端くれと自称している私が、その疑問にお答えします。

書籍化されやすいのは異世界

「早く書籍化したい!」
でしたら、異世界ファンタジーの一択です。

バトル、恋愛と、振れ幅があるものの、異世界ファンタジーのほうが有利!
小説投稿サイトで、出版社の編集者が見てくれるコンテストに応募♪

特別賞のように「大作ではないけど、推したい!」となれば、書籍化です。
つまり、無料で消費するユーザーではなく、売るプロである編集者の目に留まるかどうか……。

「カクヨムWeb小説コンテスト」のように、読者選考もありますけどね?

長期シリーズは現代ファンタジーが多い

長期シリーズとなるのは、現代ファンタジー。
『オーバーロード』は例外中の例外で、それ以外は2巻までの打ち切りが大半です。

現代ファンタジーが続きやすい理由は、下記の通り。

  1. 中高生が共感しやすく、中高年にもウケる
  2. 長期シリーズとして書きやすい
  3. 主人公やお気に入りのキャラに感情移入しやすい
  4. 途中から見ても楽しめる

むろん、デメリットもあります!
名作だろうが、まず書籍化しなければ、アニメ化もなく……。

異世界ファンタジーは出オチ

今のラノベは、『小説家になろう』のテンプレです。
異世界ファンタジーでは、「何かしらのチートを持たせる」という話。

出オチです。
これはけなしているのではなく、今の「なろう」に付きまとう宿命。

「追放された!」「チート技能で大逆転♪」
もう、話が終わっていますよね?
初期に出したキャラ、設定では、引き伸ばしても1巻ぐらい。

そのためか、どんどん問題を起こせる恋愛モノに。
ただ、「書籍化されやすいの?」と言われれば、何とも……。

現代と異世界のクロスオーバーは難しい

「現代と異世界をどちらも出せば、いいじゃん!」

そうですね。
しかし、「どちらを重視するのか?」という、高いハードルが待ち構えています。

2024年において、「現代と異世界のクロスオーバー」が主流の1つ。
でも、キャラの数が多すぎて、主人公が薄れます。

最初に、「現代と異世界のどちらを主体にするのか?」を決めましょう。
大勢のキャラや2つの世界観に負けず、必然性がある主人公も!