ラノベといえば、右上から左下へ読んでいくもの。
これは「縦書き」と呼ばれており、それとは別に「横書き」もあるのです。
果たして、どちらが良いのか?
紙の本は伝統的に縦書き
日本のラノベは、どれも縦書き。
その理由は、「じっくりと読んでもらい、感情に訴えやすいから」です。
目の動きは横に強く、上下にはやりにくい構造。
たとえば、飛んでくる球を見ていても、いきなり落ちるほうが空振りしやすい。
ゆえに、意識して動かさざるを得ず、その分だけ印象に残りやすいと……。
「日本は、縦書きの文化だから」
この理由も根強く、出版社の業務フローについても同様。
ラノベを縦書きにしていて、いきなり変えるのは大変です!
『カクヨム』などが横書きであるのは、より多くを読ませたいから。
言い換えれば、小説投稿サイトに「読者の心を動かそう」とする気はありません。
そんなことよりも、PVを稼いで広告料を得るほうが大事。
海外のスタンダードである横書き
海外の文章は、だいたい横書きです。
視線が、左上から右下へ落ちていく流れ。
英語を始めとする外国語は、横書きに向いている文法とシルエットです。
前述したように目の負担が少なく、スラスラと読めます。
紙の本でラノベを読んだ方には分かると思いますが、縦書きと横書きでは大きく違います。
WEBの縦書きは珍しく、2024年の現在では、よっぽどの理由がある場合のみ。
けれど、私は「印象づけるのなら縦書き、という常識は古いのでは?」と感じています。
スマホで完結する時代のラノベは、どんどん読ませるべきです。
ソフトウェアも海外ベース
一番の問題は、生活必需品となったスマホとパソコンは、英語ベースであること。
執筆で使うテキストエディタも、日本語の縦書きに対応しているものが少数派に……。
私のラノベでは、外国語も使っています。
だから、縦書きにすると、非常に都合が悪いです。
しかし、それは小さな理由。
Googleドキュメントのようなソフトウェアは、やっぱり横書きだから!
いちいち縦書きに変換するか、最初から選べるものを準備するのは、本当に面倒です。
電子書籍ならば横書き一択!
実は、縦書きでやってみたこともあります。
ギチギチに詰めて書かないと、空白が大きすぎました。
小説投稿サイトで、異常なまでに空白を作らない作家がいますよね?
縦書きにすれば、ジャストフィットするんです。
もう書籍化した場合は、完全にそっちを意識した結果。
私の場合は、横書きの電子書籍。
スピード重視で、スマホでも読みやすいレイアウト!
紙の本で出版しない時に、わざわざ縦書きを選ぶ理由はありません。
新聞、ラノベ単行本と、紙の本はどんどん姿を消しています。
日本の伝統文化は守っていくべきですが、ただのラノベ作家には関係ないこと。
読みやすく、どんどんリリースできる横書き一択♪