なぜコメント欄を閉じるのか?現役のラノベ作家が教える理由4つ!

誰でもラノベ作家になれる時代!
WEBで無料公開が当たり前となれば、読者の意見が気になるところ。
現役の作家として、人気が出るほどコメント欄を閉じる理由をお伝えします。

コメントを負担に感じるから

注目されるほど、コメントの数が増えます。
作家は1人であるのに対して、小説投稿サイトの読者は数えきれないほど。
ランキング上位に入った場合は、驚くほどの反響!

作家には、2つの選択肢を与えられます。
コメントに返信するか? それとも、既読スルーか?
前者を選んだ場合は、いちいち文面を考えなければなりません。

1つで3分かかるとして、10個あれば30分です。
しかも、公開しているエピソード全てにつくため、数時間コースも……。

ぶっちゃけ、その時間と労力で、新しい話を書いたほうがいいです。

先の展開を予想されるから

コメントで先の展開を予想することは、マナー違反です。
なぜなら、作家のやる気をぐから。

事前に考えていたプロットと合えば、良い気分にならず。
これから披露するはずだった手品のタネを言われたようなもの。

読者にも自分の考えや好みがあるため、バイアスがかかります。
大勢でまくし立てれば、どれだけ強い作家でも嫌に……。

『エロマンガ先生』の和泉いずみ正宗と山田エルフが言っていたように、書き方は人それぞれ。
まとめて書き上げるタイプでなければ、「アップした最新話でコメント欄が炎上」というだけで作品を引き上げるぐらいのショックです。

創作する意欲を奪われるから

1番目とかぶりますが、執筆に当てるべきリソースを奪われるから!
テンプレがあるとはいえ、無から有を生み出すのは大変です。

最大の問題は、返信に時間がかかるとか、だったら既読スルーしろ! ではなく。
そういう気分にならず、執筆を辞めてしまうこと。

夢の書籍化、アニメ大成功となっても、兼業の生活です。
片手間に書いているだけのアマチュアが、24時間のコメントに振り回されれば……。

「コメント対応は、出来高の報酬」
このような仕組みがあろうとも、関係ありません。
既読スルーでも、それを読んだ時点で心の傷ができますから。

メアリー・スーを殺して?

SFの『スタートレック』で、メアリー・スーという二次創作のキャラが登場しました。
原作キャラに異常なまでの称賛を受け、彼らを踏み台にしての活躍。
世界観を壊すような設定も相まって、賛否両論を巻き起こす羽目に……。

その定義がハッキリしておらず、「痛いキャラ」の代名詞のまま。

メアリー・スーは、消去するべき存在。
しかし、「その読者にとって」の枕詞まくらことばがつくため、一方的な正義感での断罪へ!
手っ取り早い手段が、コメント欄です。

1つ、2つの同じコメントがあれば、他の読者も追随ついずいします。
これにSNSが加わると、もはや手に負えません!
けれど、「人の感情を揺さぶる」という性質上、それを否定することは本末転倒。
最終的に、あるいは、最初からコメント欄を閉じて、メアリー・スーを登場させないのです。