なろうに屋台が少ない理由は?成功した作品で分かった意外な事実!

なろうの一角である、グルメ枠。
けれど、アウトドアに向いていそうな屋台は、あまり見られません。
これだけ投稿数が多いのに、どうして?

屋台である必要性がまったくない!

屋台や、それを出している小説をけなす意図は、全くございません。
それを前提に、持論じろんを説明いたします。

フィクションであっても、無意味な行動は興ざめです。
屋台は「貧乏で店を構えられないから」という理由で、あえて望まず。
それをくつがえすだけの説得力を持たせることが必須!

店と比べて安っぽく、衛生的に心配するレベル。
だから、生ものは絶対に出しません。
夢を見せるラノベで、わざわざ登場させる意味がありますか?

ひさしを下ろし、中に全てを収納した屋台を移動。
現地で組み立てて、予め仕込んでいたスープ、煮込み料理を加熱しながら、接客。
ワンオペで忙しく動き続けて、片付けと撤収まで。
慣れていないと、屋台を組み立てるだけで数時間!?
店をもらえるのなら、そっちがいいに決まっています。

異世界ファンタジーはいつも物騒

なろう小説は、強引に絡んでくるチンピラや、権力乱用の貴族がつきもの。
敵をぶっ倒して「ざまあ!」するのが、醍醐味です。

だけど、屋台でされたら、商売上がったり……。

飲食店は、性善説にもとづく商売。
屋台となれば、嫌がらせや、ぶっ壊されるだけで終了!
地元のリーダーに上納金を収めることで、庇護をうけます。
異世界に来てまで、そんな光景を見たいですか?

「屋台の周りに、結界を張っておけば!」
安全すぎても、エピソードを展開できません。
何らかの理由で無防備にされたら、屋台をグチャグチャにされるだけ。

チートがあるのなら収納して通販

なろう名物、異空間に収納できるマジックバッグ!
……屋台を使う理由は?

2020年代のなろうは、屋台の上位互換であるキッチンカー、あるいは、キャンピングカー。
チートによる、ネット通販も!

『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』の山野やまの光波みつはこそ、スタンダードモデル。
素人が一から料理するより、レトルトや缶詰を厨房ちゅうぼうで温めたほうがマシ!
結局のところ、「食材と調味料の仕入れは?」となりますし。
200万部オーバーの人気作です。

成功したグルメなろうは、立派な店舗ごとの転移である『異世界食堂』!
限られた異世界人だけ招く「洋食のねこや」は、用心棒として美少女のクロまで。
仕入れは現代で普通に行い、万全の厨房も。
「美食で問題解決」を楽しむのなら、屋台にしてチープ感を出すのは逆効果。
110万部オーバーにして、異世界グルメを築き上げた功労者です。

異世界はまったく違う場所

異世界ファンタジーそのものが、非日常。
屋台の「違う雰囲気を楽しむ」というメリットが打ち消され、貧乏くさいだけ……。

なろうランキングトップの『とんでもスキルで異世界放浪メシ』は、ネット通販のスキル。
向田むこうだ剛志つよしは、護衛とツッコミ役を兼ねたフェンリルと共に、旅をする♪
700万部を突破!

これでいいんですよ、これで!
チートと魔法があるのなら、屋台という面倒な部分を省くのが当たり前。

あえて使うとしたら、ファンタジー江戸でしょうか?
銀魂ぎんたま』のような世界では、夜鳴き蕎麦そばが映えます。
しかし、なろうで江戸時代は少なく、酒を飲みながらの本音トークになる屋台はやっぱり扱いづらい……。