ラノベでは、ラブコメと恋愛を区別しています。
「どのユーザーを狙う?」のマーケティングにも繋がっており、大事な基礎知識。
中途半端では、誰にも読まれない小説へ!?
「男女のどちらへ?」で仕分け
ラブコメは、男性向け。
それに対して、恋愛は女性向けです。
ポイントは、「ターゲットではない層は無視する」ということ!
男性向けなら、不自然に惚れる美少女がいて、どんどん好感を持たれます。
女同士で取り合いつつも、主人公のハーレムが続くのです。
憎い敵はぶっ飛ばして、視界から消します。
女性向けの恋愛は、ドロドロです。
男同士のように上下関係をつけないため、ネチネチした嫌みの応酬へ。
ベッドインは通過点にすぎず、子供を巻き込んでの不倫、浮気が多く見られます。
ラブコメと恋愛はジャンル違い
大手の小説投稿サイトを見れば、一目瞭然です。
「ラブコメは男性向け、恋愛は女性向け!」と明記されています。
平たく言えば、「女主人公で家族をテーマにしていれば、恋愛モノ」です。
2024年は異世界恋愛の一強で、昼ドラを「なろう」版にしたものが多く見られます。
こちらの最大手は、『アルファポリス』です。
異世界恋愛が支持されている理由は、いくつか挙げられます。
そちらは、また別の機会に。
PVを稼げるが長続きしない恋愛
恋愛では、主人公が浮気などで冷遇され、裏切ったパートナーに鉄槌を下します。
その家庭にいる子供も、「誰の子?」というミステリーです。
分かりやすく、ラノベ初心者にも書きやすい、恋愛。
男女問わずに共感しやすいことから、学園モノに代わる主流になりましたが――
PVを稼ぎやすい反面、「ざまぁ!」をしたら終わります。
一通りの問題を解決したら、そのままエンディングです。
また、書きやすいことで競争率も高く、ランキング上位に入るのが大変!?
アニメ化を狙うなら「恋愛抜き」も
恋愛モノの弱点は、アニメ化されにくいこと!
書籍化、コミカライズまで辿り着いても、そこから先は無理でしょう。
なぜなら、「アニメはキャラを動かして、戦わせる」という必要があるから……。
「笑顔で会話をしつつも、そこに牽制や毒を含ませる」
文章に向いているシチュエーションですが、映像に不向き。
作画コストのかかる場面で、心の声が続くだけ。
『ティアムーン帝国物語』のように恋愛抜きで、「断頭台を避ける!」のミステリーとか。
アニメ化を狙うのなら、見栄えのする展開が必要不可欠です。