なろう主人公はどうして気持ち悪い?言語化しにくい理由4つを語る!

『小説家になろう』のランキング上位は、書籍化ラインナップ。
人気作を世に出せば、「主人公が気持ち悪い!」という、人格否定が続く!?
今回は、一般人の目線でそう感じる理由を述べます。

主人公のために世界があるから

商業作品は2種類あり、話題にしやすいものと、そうでないもの。
前者が『鬼滅の刃』などで、後者は『なろう系』。

なろう系は、主人公のために世界があります。
馬鹿にしたやつは必ず破滅させて、その復讐を認めるか、代行するキャラも。

大きな特徴として、過剰なまでの報復を挙げられます。
主人公がやるべきことをやっておらず、自業自得に近くても、敵対した奴らは地獄行き。
なろうの界隈では、それを「ざまぁ!」と呼ぶ。

コメントで「主人公に魅力が足りない」と指摘されれば、魅力9999のステータスを追加。
「違う、そうじゃない!」と返されても、スルーする作者。
共感できない主人公のまま、どんどん進んでいきます。

登場するキャラが全て馬鹿だから

前述した主人公の魅力のなさは、コミカライズで介護。
なろうを追求した原作では、一般人が「怖い」と感じるため、漫画家がフォローしています。

担当の編集者が、修正するべき。
しかし、なろう系では丸投げしている節があり、苦労するのは漫画家。
イラストレーターのような一枚絵の人も巻き込み、コマ割りが変になる。

登場するキャラがお馬鹿で、「そうはならないよね?」という、ツッコミの嵐に……。

今の『なろう』には、矛盾を指摘するユーザーが残っていません。
身内のバカ話をランキング上位に押し上げ、ひたすらに賛美するだけ。

なろうのテンプレ至上主義だから

なろうのランキングでは、テンプレを守ることが必須!
序盤で大負け、追放される、無能だから婚約破棄と、どこかで見たストーリーばかり。

そうしなければ、『小説家になろう』のランキング上位に入れません。
書籍化できないことを意味しており、作品を消して、作り直すのみ。

テンプレを守るためなら、主人公がサイコパスになろうが、ゲスになろうが。
周りのキャラが総じて馬鹿になろうと、世界観が壊れようと、大したことにあらず!

テンプレ至上主義は、なろうの強みにして、衰退させた原因。
商業のコミカライズ、アニメで大勢の目に触れれば、「気持ち悪い」という感想へ。
しかも、同じようなタイトルが嫌になるほど。

主人公の言動と評価が不一致だから

なろうは、二次創作からスタートして、オリジナル作品へシフト。
売れた作品を真似することも、その原点から。

けれど、罪と罰が成り立っておらず、客観性も失った世界は、ひたすらに不気味!

主人公は何をしても許され、前と正反対の言動だろうと、賛美される。
正論や仕方ない状況でも、主人公を否定することは許されず、奴隷堕ちなど。
それが、なろうの常識であり、染まっていない人にはホラー体験。

周りが「主人公はクズだ!」と言わないことが、最大の問題。
糾弾されるべき主人公がカルトの教祖では、読む気が失せます。
冒頭で倒されたチンピラと同じなのに、誰もが絶賛する。
全ての作品ではありませんが、煮詰まったテンプレにより増える一方。

室矢家にいるのは、一騎当千ばかり!

四大流派の3つに認められた、室矢家!
ついにエンディング……とはならず。

東京の市街地、戦国時代の城、不思議の国。
室矢家は、敵を殲滅するのみ。

当主の重遠も、ついに刀の名前を呼ぶ!

出版業界とラノベ史