重複投稿は悪いこと?小説投稿サイトとWEB作家の関係を考えてみた

「会員IDを作れば、誰でも小説を投稿できる♪」
スマホによる学生作家も増えてきた現在、その在り方で意見が分かれています。
今回は、重複投稿をテーマに!

重複投稿をする理由

重複投稿とは、「複数の小説投稿サイトに同じ小説をアップする」という行為。
大半のサイトでは、規約で「そのラノベを書いた本人であれば認める」と定めています。

WEB作家が重複投稿をする理由は、以下の2つ。

  1. より多くの読者を集めるため
  2. 自分のペンネーム、作風を知ってもらうため

似ているようで、全く違います。
なぜなら、1番目には「収益になるサイトへの誘導」という目的が含まれるから。

小説投稿サイトの事情

小説投稿サイトの本音は、「自社だけにして欲しい」です。
別で同じ作品が載っていると、検索エンジンの評価が落ちたり、「ここで読める!」というオリジナリティを失うから。

しかし、著作権は作家にあるうえ、独占契約を結んでおらず、強制力がありません。

やろうと思えば、「重複投稿は一切認めない」と規約を作るだけ。
しかし、人気作家や、これからデビューする新人が逃げて、まさに一巻の終わり!?

小説投稿サイトは、閲覧による広告料や、出版社との仲介のようなマージンが主な収益。
ゆえに、しぶしぶ認めています。

読者は基本的に一過性

私は、前述した2番目を重視。
なぜなら、読者を固定ファンにしたいから……。

突然ですが、あなたがWEB小説を読み、その作家として他に読んだ経験は?

ほとんど、ないですよね?
WEB小説は、そういうものです。

コンテストに入賞した作家ですら、せいぜい3巻の打ち切り。
別作品を書いても、担当編集に「また入賞してください!」と言われるのがオチ。
それより、私はずっと自分を応援してくれるファンが欲しい。

作家としてのブランド

ラノベ作家は、『小説家になろう』でランキング上位に入れば、自動的になれます。
どこかのレーベルから連絡があり、応じれば書籍化。
同時にコミック、アニメ化も、珍しくありません。

『カクヨム』だけでは、読者が限定的で、その傾向も偏ります。
ゆえに、『なろう』と『アルファポリス』を避けて通れません。

もう1つの大きな問題として、「小説投稿サイトでは営利行為を認めていない」の話が!

ドメインパワーや集めた読者へのタダ乗りを防ぐ、当たり前の規約。
でも、ラノベ作家としては、分断されたうえに使い倒されるだけでは、納得できません。
自分のペンネームでブランドを築くため、重複投稿はスマートな方法!