ラノベは絶滅する?残るは漫画の原作としての価値だけか⁉

なろうアニメが席巻して、我が世の春となったラノベ。
けれど、テンプレによる作品の価値は、コミカライズの原作というだけ!?
この事実を知らずして、書籍化できない。

シャンフロに見るコミカライズ

なろうの新世代といえる『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』は、2023~2024年にアニメ2クールが放送されました。
シャンフロは、『小説家になろう』のランキング上位でありながら、まだ書籍化されていません(2024年6月の時点)。

少年漫画の大手である『マガジン』でコミカライズが連載されており、2024年4月で累計800万部を突破!

ランキング上位で書籍のオファーが来ていないことは、あり得ません。
原作者の硬梨菜かたりな先生は、SNSで「諸般の事情によって断りました」とのこと。
シャンフロは『なろう』で読めるまま、15巻を超える漫画に!?

注目するべきは、コミックの単行本に書き下ろし小説を収録していること!
WEBにないラノベは、漫画を買ってもらうための特典です。
それが大ヒットしている事実により、私は残酷な事実を告げなければなりません。

売れているのはコミック

シャンフロの売上は、1つの事実を示しています。
「ラノベに求められているのは原作」ということを……。

あの講談社が、「次の看板にする!」と全力を出したにせよ。
データだけの電子版を含め、売れているのはコミックです。

『カクヨム』で★2万に迫っている、『ウィザードリィ』のような迷宮探索モノがあります。
こちらも大手で書籍化して、1巻切り。
ところが、コミカライズは20巻を超えています!

要するに、プロは「漫画として売れるのか?」という視点でチョイス。
自社で売れる分には、ラノベに限定する必要がありません。

シリーズ累計の内訳は非公開

「電子を含めた、シリーズ累計」
100万部? 400万部?

いずれにせよ、3巻切りにも辿り着けない作家には、夢のまた夢……。

売上の内訳は、トップシークレット。
ですが、シャンフロを踏まえれば、最低でも50%はコミックだと思います。
ラノベ原作が売れるのなら、先生を口説き倒してでも書かせますから。

今はスマホが手放せず、オンラインで読むのは無料の投稿サイト。
お金を払うのなら、電子コミック。
書店が減り続ける一方で、集金係として元気があるのは漫画です。
50%どころか、シリーズ累計の80~90%がコミックでも驚きません。

漫画家ガチャで売上が決まる

なろう小説でも、差がつきます。
「同じテンプレを使い、似たような物語だけど……」
いえいえ、全然違いますよ?

コミカライズの人気がね?

2024年では、人気漫画家も「なろう小説のコミカライズ」に参入しています。
無名の新人でも、上手いことやれば、億万長者の仲間入り♪

「誰に、コミカライズを担当してもらうのか?」
それは担当編集が決めることで、完全に運です。
専業作家を目指すのなら、その辺も考えておきましょう。