小説投稿サイトを支えている、WEB作家たち。
メールアドレスで会員登録をすれば、学生も投稿できます。
ひたすらに投稿する彼らのモチベーションとは?
目的別のカテゴライズ
WEB作家の目的は、4つに分けられます。
下になれば、それだけ難易度が高い。
- 交流したい
- 承認欲求を満たしたい
- 副業・お小遣い稼ぎ
- 書籍化したい(原作を含む)
1~2番については、読んだ作品へのレビュー、コメントでも可能。
大手の投稿サイトで活動するスコッパーも、ここに含まれます。
自主企画で他の作家と知り合い、お互いにリスペクトする事例が多いです。
3番は、その小説投稿サイトに設定されている、ロイヤリティの利用。
自分の作品を登録したうえで、PVによる広告収入の一部を受け取れます。
ただし、サイトによっては利用できず、2024年では還元率が低すぎる状態です。
書籍化だけならハードルは低い
書籍化は、コンテストの入賞か、出版社の編集によるスカウトが必要。
大手のランキング上位が、実質的な条件です。
もはや、「ランキング上位は、他社に取られる前に確保!」というレベルで。
1巻切り、良くて3巻までが大半。
昔と違って作家を育てる姿勢はなく、ラノベが売れる時代でもありません。
4番を狙うのであれば、「デビュー作は1巻切り」という覚悟が求められます。
業界人と知り合い、自分で営業していく中で、原作者、脚本家として実績を重ねていくことが大事。
私は、番外の「同人誌を販売する」という目的です。
2回以上の書籍化をした作家も、同人誌とのハイブリッドが増えてきました。
専属契約をしていない作品ならば、自費出版をしても大丈夫。
衰退する業界でどう生きる?
大手の小説投稿サイトを見ると、試行錯誤。
スマホで視聴するVtuber、動画だけで1日が終わる時代では、ラノベの重要度が低い。
それに、ランキング上位を読めば、無料分だけで満足します。
シリーズでアニメ化されている人気作でも、今から書籍化では、たぶん打ち切り。
選ばれるのは、「面白いから」ではなく、「ランキング上位だから」という理由ですから。
おまけに、どの出版社も慎重です。
プッシュしてもらうには、ランキング大賞か、年間ランキング1位ぐらいが必須!
私たちのような作家にしてみれば、「経験を積みながら認知度を上げないとブレイクできない」というのに、その機会がないか、デビューの最大3巻まで。
出版社に任せているだけでは、次がありません。
原作を求めるコンテスト
2024年で目立ってきたのは、従来とは違うコンテストです。
『青春をテーマにしたボイスドラマの原作』を募集する。
あるいは、『ゲームの脚本』として。
紙のラノベは、もう売れない。
だから、まだ母集団が大きい媒体で売る!
何も間違っていませんよね?
『このラノベがすごい!』で新人のランキングに入っても、打ち切りのご時世。
担当編集に新作を求められても、「ゲームの脚本を書く! 2万本はいくし」とそっぽを向かれるのも、むべなるかな……。
誤解しないで欲しいのは、編集者も頑張っていること。
だけど、「1巻切り」が見えている状況で、「一から考えろ!」と言われてもね?