「同じラノベを複数のサイトに投稿する」
これはマルチポストと呼ばれる行為で、「書籍化されにくくなる」との指摘も!?
ラノベ作家の私が、このテーマに結論を出します。
重複投稿でも書籍化は可能!
結論から申し上げると、「マルチポストをしても、書籍化は可能」です。
以前に、「重複投稿は営業」と述べましたが、その延長である仮説。
書籍化とは、その出版社が儲けるための行為。
ならば、「投稿サイトでランキング上位」に絞り、そこから拾っていくのが一番簡単♪
問題となるのは、「著作権がない人間による盗作」や「投稿サイトの規約違反」です。
それらに抵触せず、PVを稼いでいる作品は、絶好の獲物!
書籍にすれば、熱心なファンが買います。
これが最低保証で、新規の取り込めば、ひとまず黒字になる寸法……。
売れる作品なら編集が放置せず
反論として、「多くのサイトにあれば、読み切った人間も多い!」が目立ちます。
けれども、売れる作品なら、編集者が放っておきません。
作品を発掘して、売るためのプロデュースをする編集者。
本気になれば、「何としてでも書籍化する!」というプロです。
WEBの小説投稿サイトを見ていると、担当編集の許可が出た時点で、書籍化の情報。
以下のように、様々な工夫をするのです。
- 特典SSをつける
- 全体はそのままで、大幅に書き直し
- 読者のニーズがある新規エピソードで補完
- 投稿した分を削除させる(よっぽどの人気シリーズだけ)
大手のサイトで重複投稿
人気と読者層だけが、問題です。
そして、「大手でランキング上位」の条件を満たすには、重複投稿がほぼ必須……。
むろん、「特定のサイトだけで活動して、書籍化!」という方もいます。
そのケースは稀で、「面白くて人気があれば」と考えるのは早計です。
知らないものをどうやって推せと?
書籍にするしないは、出版社の都合です。
ラノベ作家は掃いて捨てるほどで、『とある魔術の禁書目録』や『ソードアートオンライン』ぐらいの大御所でなければ、すぐに入れ替えるだけ。
大手のサイトは、それぞれに特色があります。
もう寡占状態ですが、「投稿者とユーザーが同一の層」という関係上、1つに集約されることもなし。
マルチポストを認めざるを得ず、作家がそのメリットを捨てるのはもったいない!
書籍化とコミカライズと映像化
今では、以下の3つの部門に分かれています。
- ペーパーブックの販売(電子書籍を含む)
- WEB漫画、雑誌に掲載する漫画
- 実写による映像化
最大手の『小説家になろう』は、「ランキング上位はどこかが書籍化」の流れ。
いっぽう、日本のサブカルを統括している『カクヨム』は、部門別でカクヨムコンを実施!
マルチメディア展開が当たり前で、作品による向き不向きも。
総合的に見れば、『カクヨム』はやっぱり強いですね。