短編だらけの弊害!?オリジナリティを発揮する前に世界が終わる!

「短編は、初心者の練習として最適」
以前にそう述べましたが、ラノベの煮詰まりが加速!
その原因も、この短編だった!?

今の短編ランキングは判を押したよう

短文で完結させるため、最低限の描写だけ。
立派に、1つのジャンルですが……。

なろうはランキング至上主義のため、制覇しやすい土壌でしかなく。
判を押したような短編であふれたうえ、長編まで侵食!

ただでさえ、出オチのなろうは、そのスピードを強めていきました。

もはや、昔の名作を塗り替えるほどの執筆はなく、タイトルで分かるものだけ……。

ラノベ1冊を正しく評価する仕組みがない

10万字を読み切らなければ、正当な評価をできません。
であるのに、小説投稿サイトは「ラノベ1冊を書き切った作品」を尊重せず。

ユーザーが評価する仕組みから、最初だけ興味を惹かれる出オチが最適解。
いったん目立てば、もうテーマが終わっていても、ダラダラと続ければ書籍化……。

そのうえ、攻略しやすい短編を足掛かりに。

ランキング上位なら、書籍化、コミカライズ、アニメ化です。
出版社も便乗しており、投稿サイトに「ラノベ1冊を書け!」という気もなく。
誰もが、名前が違うだけの山になった作品群を見上げては、途方に暮れる。

劣化コピーが続いた先にあるホラー

なろうは、二次創作のフィールド。
良くも悪くも、成功した作品の真似をするだけ。

『オーバーロード』『魔法科高校の劣等生』は、実質的にArcadiaアルカディア産。
それらを見ていたうちは、まだ勢いがあったことも手伝い、『転生したらスライムだった件』などの名作が生まれました。

けれど、プロで通用する作家が去り、書籍化しても食えないレベルから滞留していく……。

出版社もプロで、なろうは使い捨て。
ランキング上位というステータスを金に換える、リアルなろう。
けれど、劣化コピーを続けたことで、誰にも理解できないモンスターが世に放たれる!?

インプットがなければアウトプットできず

色々な知識をインプットしなければ、アウトプットできません。
なろうではなく、世界的な名作、あるいは名試合を見て、自分の引き出しを増やしましょう。

黎明期のなろうは、そのバランスが成り立っていました。
しかし、一般的な感覚をもつ層がいなくなり、アングラ化が進むばかり。

『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』の2015~2017年が、内輪ネタを楽しめた末期。
2020年代になれば、もはやコメントをする読者がいません。

読まれているのは、『とんでもスキルで異世界放浪メシ』などの10年以上前の名作だけ。
短編により画一化したことで、「劣化コピーではなく、新たなムーブメントを!」という気概がある作家ほど断筆に追い込んでいるのが現状。