歴代の勇者がいた世界!追放された少年は彼らの軌跡をたどる!

かつて、女神イリスが自分と一緒にマナを封じた!
魔法を使えるジンは、歴代の勇者がいた場所を旅する。

イリス・レコード

テオドールを始めとする、偉業を成し遂げた人々。
それは「勇者」と呼ばれており、富と栄光を得るために自称するやからが多い。

勇者とは自分で言うものではない

この世界には、何人も勇者がいた!
彼らを育てたロイク先生は、1人の幼児を連れている。

その名前は、ジン。
ランストック伯爵家に預けられた彼は、16歳で追い出された。

「歴代の勇者の軌跡をたどりなさい! その先に私はいます」
ロイク先生が残した言葉を頼りに、ジンは迷宮都市ブレニッケに足を踏み入れた。

フェルム王国は、力が全て。
女神イリスが魔素(マナ)を封じたことで、魔法は失われたのだ。
今でも使えるのは、ロイク先生のような極一部。

なぜか魔法を使える、ジン……。

初代勇者テオドールが活躍したブレニッケは、ダンジョンを擁している。
そして、『叡智の泉(えいちのいずみ)』の団長である杠葉ゆずりはは、ジンをこう呼んだ。
「久しぶりだな、テオドール?」

これは、眠る女神が見ていた記録。
追放されたジンは、運命に導かれるようにランストック伯爵家のギュンターと対決する!
フェーデ、それは騎士がよく行う決闘だ。

イリス・レコード: ランストック伯爵家とのフェーデ Kindle版

ストーリー紹介

とある山で暮らしていた、ジン。
保護者のロイク先生に誘われるも、彼は嫌がり、現地に留まった。

【1巻】 ランストック伯爵家とのフェーデ

ランストック伯爵家に預けられた、ジン。
同年代のギュンターは、勇者の座を巡り、彼を憎む。

16歳の成人と同時に追放されたジンは、迷宮都市ブレニッケへ。
初代勇者テオドールがいた場所で、ギュンターとの自力救済フェーデをするが!?

歴代の勇者がいた世界

かつて、魔法があった。
炎や氷を作り出し、味方へのバフ、敵へのデバフによる支援まで。
ところが、女神イリスが自らと一緒に魔素マナを封じたのだ!

幼いジンは、歴代の勇者を育てたことで「勇者の家庭教師」、ロイク先生と一緒。
しかし、彼は自分の領地へ帰った。

ランストック伯爵家の客人になったジンは、初めて悪意にさらされる。
「身の程をわきまえろ、平民!」
握手ではなく、ジンの手をはたいた、ギュンターの叫び。

歴代の勇者。
彼らは偉業を成し遂げて、一代で富と名声を欲しいままに。
それだけに、「ロイク先生が連れていた」という事実は重い。
全ては、ここから始まった……。

勇者とは勝手につけられた尊称

この世界では、勇者であることがステータス!
それゆえ、貴族からゴロツキまで、自分や家族がそうであると主張。

ランストック伯爵家は、初代勇者テオドールが生まれた地。
次期当主のギュンターが勇者になることは、悲願であり、貴族としての義務だ。
けれど、命の危険すら感じるジンには、知ったことではない。

そもそも、勇者とは?

歴代の勇者を知り、それを求める人間は多いが、真実を知る者はいない。
いや、ロイク先生は知っているだろう。
失われた魔法だけを頼りに、ジンは旅立った。

追放されたジンは勇者の跡をたどる

ブレニッケは、大きなダンジョンを中心にした都市。
ロイク先生の助言に従い、初代勇者テオドールがいた場所だ……。

ダンジョンを探索する冒険者が集まっており、「クラン」と呼ばれる集団も。

その1つ、『叡智の泉』にいるのは、3人の少女。
小人族のミスリィムで、立派な大人だ。
団長の杠葉は、魔法を使えるうえに、ロイクの古い友人。

ランストック伯爵家のギュンターとの再会は、ジンに決着をしいる。
自分の名誉を回復するため、初めての真剣勝負へ!

世界はどうあるべきか?

3人が集まれば、政治になります。
そこに、勇者というステータスが加われば、権力闘争を避けられず。

もし、女神イリスが魔素マナを封じていなかったら?
歴代の勇者がいなかったら?

疑問に感じるのは、数えるほどの人物。
大半は、自分の権益を増やし、明日の生活を豊かにすることを願う。

この世界が穏やかであるのは、女神イリスと歴代の勇者のおかげ?
だとすれば、都合がいい解釈で正当化する奴らは、どうするべきか?

誰かの犠牲による平和はいらない

私の結論は、シンプル!
「知らず、感謝もせず、自分の欲望のままに動くなら、助ける必要はない」

世界は、元の姿に戻る。
女神イリスと歴代の勇者だけが犠牲になるのは、おかしい。

モンスターはいても、倒せるぐらいの強さ。
しかし、魔素マナが復活すれば、便利な魔法を使えると同時に、危険な敵も増える。

やがて、人々は知るだろう。
自分たちが誰を犠牲にしていたのか、生きていくのがいかに大変か……。

旧題:剣と弓の世界で俺だけ魔法を使える~最強ゆえに余裕がある追放生活~
理不尽に追放されたジンは、歴代の勇者のように注目される。

イリス・レコード ~ランストック伯爵家とのフェーデ~で、第一歩を踏み出せ!

歴史は繰り返す!

ランストック伯爵家のジンは、追放された。

「歴代の勇者の軌跡をたどりなさい!」
それを頼りに、迷宮都市ブレニッケへ。

ジンは、初代勇者テオドールが活躍したブレニッケでこう呼ばれた。

「久しいな、テオドール?」

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