打ち切られたラノベのWEB版は続けるべき?結論は出ているよね?

小説投稿サイトからの商業デビューが増えたことの弊害へいがい
「単行本は打ち切りになったが、WEB版を続けていくべき?」
そこには、ラノベ業界を揺るがすほどの事情が……。

プロでありたいならWEB版も終了

私の意見は、打ち切りになったら、WEB版も終了するべき。
「お金にならない」と見限られた作品を続けるのは、プロではありません。

アマチュアで、自分のファンを大事にしたければ、責任をもって完結させるべき。
お金や時間を気にせず、常連と馴れ合いつつ、楽しく執筆すればいい。
それは趣味であり、大事な気晴らしだから。

プロでいたければ、次の作品を書くしかない。
担当編集が応援してくれるなら、編集会議を通りそうな企画とサンプル。
見放された場合は、投稿サイトでまたランキング上位を目指しつつ、コンテストに応募。

お金のために書くのが、プロ作家!
打ち切りで終わった作品を引きずるのは、業界や投稿サイトを衰退させることに繋がります。

無料ユーザーに過度な期待をしない

応援してきたラノベが、書籍化で打ち切り。
ファンとして悲しく、「まだ読みたかった!」と思うのは、当たり前。
ですが、売れなかったか、次を期待できないだけ……。

小説投稿サイトは、無料で読めます。
非会員を含めたユーザーは、自分の思うままに喋るだけ。
誰かの言う通りにしたところで、誰も責任を取らず。

投稿サイトにあるプロの作品を見てみると、コメント欄を開放したままでノータッチ。
あるいは、最初から閉鎖しているの二択。

声が大きい人に引っ張られても、売れる作品から遠ざかるだけ。
ラノベの改善は、本を売るプロであり、運命共同体の担当編集と話し合おう。

「作家としての信用」という反論

よくある反論が、「完結させてこそ、信用を得られる!」という理屈。
しかし、投稿サイトでどう思われても、大局に影響しない。
『小説家になろう』のランキング上位であれば、ユーザーの半分が買い支えてくれたら、どれも10巻オーバーでしょう?

失敗したラノベを切り捨てて、次へ進む。
プロ作家の信用とは、売れる作品を書ける、担当編集などの関係者と円滑なコミュニケーションが取れることに他ならず。

書籍化になった作家が、「WEB版で完結させます!」と言えば、ファンは大喜び。
一銭も出さず、気になっていたラノベを最後まで読める♪
そして、「どうせWEB版で完結するなら、単行本を買わなくていいや」と考えます。

打ち切りでもWEB版を続ける行為は、タダ働きを促進していると、言わざるを得ません。

作家が金銭的に報われる仕組みを!

WEB版で完結させるかどうかは、作家の自由。
しかし、無言の圧力が強まれば、まともに書ける人ほど、バカらしい。

作家の収益は、ランキング上位、コンテント入賞による書籍化だけ。
一部ではPV(ページビュー)に応じたロイヤルティが支払われるものの、雀の涙。
2025年は、どんどん削られて、数年前の半分以下。
それに代わるマネタイズは、投稿サイトにありません。

最終的には、打ち切りでも連載を強いられる投稿サイトを避け、有料の同人活動、掲載料が支払われる『カクヨムネクスト』のようなプラットフォームへ。
無料のランキング上位は、国とキャラの名前を変えただけのテンプレのみ。

ちゃんとお金を払ったうえで、「続きを読みたい!」というファンもいるでしょう。
でも、それは極一部。
「お金を払ってまで読みたくないなら、こちらも書きません」という方向に進むだけ。
小説投稿サイトは、ニコニコ動画と同じ流れで衰退しています。