魔法科高校の劣等生!現代社会に魔法があることでの影響と変化は?

参考文献

現代ダンジョンが売れない理由は、説得力がないから。
なろうの源流にして今も売れる『魔法科高校の劣等生』は、異能者シリーズにも影響。
一瞬で戦闘機を墜とし、艦隊を吹き飛ばす魔法技能師と、何が違う?

現代魔法による事象改変

世界の裏側にある個別情報体(エイドス)を書き換え、自分が望む状態に変える。
それが、現代魔法の秘密!

CADがなければ魔法を使えず

魔法を発動するまでの工程は、術式補助演算機によって実行。
Casting Assistant Deviceを略した、CADシーエーディーと呼ばれる。
魔法の行使にも技術と工夫がいるものの、基本的にCADで選択するだけ。
国家防衛を担う戦略級では、戦局を変えるほどの魔法を使う。

複雑で広範囲になるほど、より高価なCADが必要。
したがって、それらを管理することで、反逆やテロを予防できる。
それは、司波しば達也たつやも例外にあらず。

炎や凍結、あるいは、麻酔のような物質の生成すら可能な力は、制限されるべき。
けれど、CADを取り上げれば、それで済む。
魔法技能師(以下、魔法師)による統制もあり、社会への破壊活動を最小限に抑える。

本来なら人権も制限されるが、圧倒的な武力、エネルギーへの貢献によって回避。
ところが、反魔法師の運動は根強く、いたるところで破壊活動、暗殺に動く。

入学から一科生と二科生の差別

国立魔法大学付属第一高校(以下、第一高校)は、ナンバースクールの1つ。
入試の成績で、上半分を一科生、下半分を二科生とする。

補欠である二科生には魔法実技で教師がつかず、ほぼ自習。
制服のエンブレムも違うようでは、差別して当然。
司波達也と同じ二科生になった面々は、その逆境に苦しむ。

司波しば深雪みゆきは首席の一科生で、兄妹にもかかわらず、達也と過ごすことをよく思われず。

この差別に立ち向かっていくのが、『魔法科高校の劣等生』の序盤。
舞台装置ではあるものの、自然に描こうとしていて、面白い!

最強にして最弱の主人公

とある魔法で、最強の司波達也。
けれど、代償として、たった1つの事柄を除いて、感情が希薄に。

魔法科高校では、魔法の発動スピード、規模、干渉力を評価。
相手よりも早く魔法を使い、流れるように組み合わせる器用さを求める。
達也の強みである知識、プログラミングによるCAD調整は、馬鹿にされるも……。

第一高校の生徒たちは、達也を認めていくしかない。
あるいは、自滅か、排除されるだけ。

十師族の四葉家と関係している秘密で、読者が飽きず。
最強モノにありがちなハーレムも、感情がないことで予防。

現代と同じような息苦しさ

AIとスマホで、あらゆる行動が可能。
常に他人の目を気にする現代は、魔法科高校の世界とよく似ている。

十師族に支配された日本

司波兄妹がいる四葉を含めた、十師族。
魔法師のトップに君臨する彼らは、第一高校でも生徒会などの要職につく。

九校戦で十師族の生徒が実力を見せつけ、他とは違うことをアピール。
司波達也は、彼らに引けを取らず、悪目立ち。

現代魔法を使われたら警察は太刀打ちできず、魔法師との繋がりが大きい。
国防軍も、その威力を無視できない。

魔法師への反発も大きく、USNAなどの陰謀も関わってくる。
アンジェリーナ・クドウ・シールズの来訪者編から、アニメだけでは理解しにくい。
わりと、ハードSF!

家族ぐるみの序列と付き合いが全て

名門私立では、幼稚舎から通うことが当たり前の名家も。
公立のように「おい、こら!」で怒鳴れば、来週には姿が消える世界。

『魔法科高校の劣等生』は、家族で代々通っている名門校と同じ。

魔法師の兵器と同じ力は、家族ぐるみの序列でコントロール。
もしも違反すれば、退学どころか、家族と一族から追放されてしまう!?

保護者、親戚の存在感が大きく、とても新鮮。
魔法が日常にある現代の解像度が高く、それぞれの心理や行動を楽しめる。

貴族が通う学校のような優雅さ

「どこの家で、どのような序列か?」
頭に入れておかないと、周りを怒らせてしまう。

一科生、二科生の違いはあれど、全体的に優雅。
司波深雪は首席ゆえ、十師族の生徒が多い生徒会にスカウト。
その護衛である司波達也も付き添い、売り言葉に買い言葉でさっそく決闘へ。

女子だけの風呂ですら、肌を見せない浴衣ゆかたのまま、入浴する。
エロを排除した世界観も、売れた理由。

共学だけど、家同士の政略結婚で相手が決まる。
仮に付き合っても、学校で仲が良いだけ。

異能がある社会として完璧

人を簡単に殺せる魔法師への恐れや、その武力。
『魔法科高校の劣等生』では、社会的な構造として描かれた。

軍や警察を含めた描写で魔法を描く

CADありきとはいえ、魔法師は一瞬で周りを凍らせるか、レーザーなどで撃ち抜く。
車並みに走れるから、治安維持をする警察はお手上げ。
けれど、十師族をトップとする序列で、魔法師のモラルが維持されている。

生徒で殺し合いに参加するのは、ごく一部。

十師族は、武力とエネルギー供給をバックに、社会へ影響を与える。
大衆の支持を失えば、合法的に人権を剥奪はくだつされる危険はあれど、公権力から離れつつ。

一般人に危害を加えるか、魔法の無断使用は、自治としての処罰。
村八分にされたら生きていけず、もっぱら下にいる魔法師への差別やイジメに終始。
つまり、司波達也が出しゃばれば、周りがこぞって叩く。

魔法師は特権と義務を併せ持つ

魔法師は、その家だけの特技、もしくは、代名詞となった魔法を研究する。
これができるかどうかで序列が決まる側面もあり、高校生と言えど、家の代表。

東京都八王子市にある第一高校は、国防軍との繋がりが深い。
十師族の生徒がよく見られ、九校戦でも優勝の筆頭候補!
しかし、魔法大学への進学だけではなく、外国の軍やテロリストに対する戦力へ。

戦略級の魔法師がいて、「クリーンな核兵器」としての外交カード。
それに同じ手段で対抗する、魔法科高校の世界。

従来の兵器では太刀打ちできないから、義務を果たす見返りも大きい。
政財界への浸透や、表に出ないままの支配。

Witch Hunter ROBINの次の段階

「ウィッチ達が、国の中にもう1つの国を作ったら?」
その解答が、魔法科高校!

十師族というカルテルが、血族として君臨。
百家のような序列によって、生まれながらに上下がある。
ヘイト役である森崎もりさき駿しゅんも、一科生とその家柄を自慢してきた。

差別されている魔法師の中でも、差別。
発動スピードを問われることが多く、それが劣っている司波達也は不利……。

四葉家でも立場が低い達也にとって、妹の司波深雪だけ。
魔法による暗殺、洗脳もあり得るだけに、第一高校にいても気が抜けない。

室矢重遠は最初から上の立場

異能者シリーズでは、四大流派が異能者のまとめ役。
とはいえ、十師族ほどの影響力はなく、それぞれに独立独歩。

千陣流の次期宗家という勝ち組

四大流派の1つである千陣流せんじんりゅうには、妖怪を式神とする陰陽師たち。

宗家の長男である室矢むろや重遠しげとおは、生まれながらの勝ち組。
霊力ゼロとはいえ、大人しくしていれば――

暗殺未遂が続いた末に、命からがら、東京へ!

最初に接触する真牙流しんがりゅうの魔法師(マギクス)が、魔法技能師に近い。
参考にしたのは『ワールドトリガー』のボーダー隊員で、厳密には違いますが……。

戦略級魔法師など、夢のまた夢。
その代わり、四大流派の中でもっとも近代的で、組織的な育成。
公権力に強く、政財界にも顔が利くものの、そちらの面倒がある。

お兄様とは別の意味で世界を滅ぼす

初めての式神をもった室矢重遠は、霊力が増えてきたことで、実績作りへ。
伝統と歴史がある名門私立へ通いつつ、四大流派も手を出せない事件にチャレンジ!

原作の主人公が紫苑しおん学園がくえんに閉じこもっている間にどんどん成長して、ヒロインや理解者を増やす。

重遠に、マテリアル・バースト(質量爆散)はない。
平均的な強さである序盤は逃げまどい、周りに助けてもらう。
けれども、別の意味で危険!

司波達也は自分が何をしているのかを理解して、それに見合った待遇と制限もある。
だが、重遠はその力を理解しておらず、周りも同じく。

そのコントのような状態は、否応なく世界を揺るがす!?

誰にも理解されない辛さと狂気

室矢重遠は、前世にクリアしたゲーム、【花月怪奇譚かげつかいきたん】の世界へ転生。
どのルートでも必ず滅ぶ、悪役として……。

全ルートの千陣重遠を追体験させられ、正気はない。
おまけに、自分を惨殺ざんさつしたヒロイン達と一緒。

重遠は、命懸けの戦いを経て、ブレイクスルー。
でも、そこに本当の理解はない。

本来の千陣重遠は、消え失せたのか?

『魔法科高校の劣等生』のような異能者と非能力者の対立、駆け引きが続く現代日本で、どのように生きるべきか?

異能者が普通にいる世界へ転生したら死亡フラグだらけの件

異なる世界と行き来する少年はその数だけ少女と出会う ~違う世界だから超遠距離の恋愛~