2002年に放送されたアニメ、『Witch Hunter ROBIN』。
反社会的な超能力者であるウィッチを倒す、現代の魔女狩り。
瀬名ロビンがSTNJ(ソロモンの日本支部)に着いたことで、事態が動き出す。
ウィッチが潜んでいる現代社会
ソロモンのウィッチ管理組織STNは、社会に潜むウィッチを狩る。
だが、それを成すのは、同じウィッチ!?
超能力を使うウィッチ
『Witch Hunter ROBIN』は、雰囲気アニメ。
主人公の瀬名ロビンを始めとして、20代に見えるキャラが捜査する。
ソロモンという機関が、危険なウィッチを処分。
反社会的ではない能力者がハンターで、警察の情報などで探し出し、無力化。
ロビンは、STNJで殉職したハンターの代わり。
リプレイスメント(交代要員)と呼ばれ、発火能力を披露!
犯罪者のウィッチ、そのクラフト(魔法陣などの技術)が、捜査会議で説明される。
イタリアから来たロビンは、本場仕込みの知識とスキルで戦う。
ウィッチをハントする捜査機関
超能力がある、刑事モノ!
STNJのエース、亜門にネチネチ言われつつ、瀬名ロビンは頑張る。
オルボと呼ばれる薬剤でクラフトを緩和しながら、銃の弾丸として撃つ。
全ては、ウィッチを殺さず、ファクトリーへ搬送するため。
「殺さないの?」と驚くロビンによれば、STNJのやり方は珍しい。
オルボが封入されたペンダントを身に着けず、自分のスタイル。
それでも、ロビンは同じ女である烏丸美穂を始めとして、馴染んでいく。
ウイッチは完全犯罪を行い、法で裁けないことから、増長する一方。
STNJによるハントで、秩序を維持する。
シードとして監視される人々
ウィッチになる条件は、血筋。
それゆえ、中世ヨーロッパの魔女の家系は「シード」として監視対象。
力に目覚めたらハント、それとも、ハンターにするのか?
『PSYCHO-PASS サイコパス』のシビュラシステムを、人力でやっている状況……。
ウィッチが同じウイッチを殺す、あるいは、拘束して搬送する。
この矛盾は、『Witch Hunter ROBIN』の大きなテーマ。
STNJにいるハンターも、クラフトを持つ。
冷静沈着な亜門ですら言いにくい悩みを抱えて、瀬名ロビンの扱いに迷う。
次の段階であるウィッチたちの国家
ウィッチが、同じウィッチを狩る。
それを命じるは、彼らに対抗できない人々……。
四大流派という裏の支配
『Witch Hunter ROBIN』は、目の前にいる差別主義者をたたくことで一段落。
けれど、ウィッチが恐れられている事実は、何も変わらず。
異能者シリーズでは、その先にある未来、ウィッチによるウィッチのための統治へ。
それぞれの得意分野で住み分け、異能者としての四大流派!
非能力者の行政、警察、軍は、四大流派を管理したい。
けれど、司法で裁けない部分が多く、秘密結社のような団体を切り崩せず。
同じ国でありながら、治外法権となったエリア。
暴走する異能者、あるいは、外国からの侵攻では、彼らの手を借りるのみ。
国家の中の国家
そもそも、異能とは何か?
『呪術廻戦』の渋谷事変、死滅回游で分かるように、手がつけられない存在。
より強い異能者に特権を認めつつ、管理を任せるのみ。
国家の中に国家がある状態は、いざとなれば独立されて、徴税なども無理……。
四大流派は、仲良しグループではない。
序列もあれば、『呪術廻戦』の呪術総監部のような保身と腐敗も。
既得権益に群がり、自分たちさえ良ければいい派閥まで。
司法が機能しなければ、それを正せない。
統制という意味でも、非能力者が四大流派、ひいては異能者を敵視するのは当然。
非能力者が大半という点は共通
瀬名ロビンがいる世界では、ウィッチが少数派。
30%を超えれば、ソロモンが秘密裏に対応しきれず、選挙でも当選する。
そのラインに達していない以上、ロビンたちはマイノリティ。
異能者シリーズも同じだが、四大流派は政財界に食い込む、日本史を見てきたと、それぞれに強みがある。
非能力者が対抗するには、数による世論と、社会に受け入れるかどうかの選択。
どれだけ身体強化や炎を出せても、電気や水道のインフラ、生活必需品、食料、子供の教育といった社会から追い出されれば、干上がるだけ。
小競り合いをしつつ、四大流派と社会は均衡を保ってきた。
室矢重遠が出てくるまでは……。
瀬名ロビンと室矢重遠の違い
瀬名ロビンは、主人公にして、ヒロイン。
いっぽう、室矢重遠は上の立場で、世界を滅ぼせる。
末端のハンターであるロビン
ソロモン本部から派遣された瀬名ロビンは、リプレイスメント。
危険なウィッチを処理するハンターの補充に過ぎず、ただの新人……。
亜門に従うしかなく、STNJの雰囲気にも慣れない。
オルボ弾で無力化して搬送する手順に驚くも、報告されたウィッチを追うのみ。
STNJの責任者の娘である真崎瞳子と同居させてもらい、支部に通う日々。
ある事情で法律事務所の空き部屋に居候した時も、流されるだけ。
ロビンは、殺傷力が高いクラフトを持ちつつ、周りを気にして悩む。
刑事ドラマで、STNJはウィッチの犯行だけ捜査。
警察から出向した警部とその部下もいて、ギスギスした雰囲気で進む。
重遠には正気がない
『異能者が普通にいる世界へ転生したら死亡フラグだらけの件』
主人公である室矢重遠は、宗家の長男。
廃嫡されたが、絶対的な血筋だ。
遠くへ放逐されても、旧家の婚約者が付き添う。
前世で自分が遊んだゲーム世界への転生だが、必ず滅ぶ悪役……。
5歳で気づいた重遠は、生きた心地がしない。
次期宗家のレースから降りて、千陣から室矢へ名字が変わった。
さらに、ゲームの全ルートにおいて、千陣重遠を追体験。
クトゥルフ神話TRPGで言えば、SAN値ゼロ。
この世界の力である霊力も、ゼロ。
原作知識も虫食いで、残ったのは千陣重遠としての死亡フラグの山!
人知を超えれば崇めるか排除する
室矢重遠は、ゼロからの出発!
生き延びるために、他の四大流派を巡ってのヒロイン集めへ……。
重遠は、信頼できない語り手。
その裏で、婚約者である南乃詩央里たちが動き、原作が変わっていく。
海外から訪れた少女、カレナを初めての式神とすることで、全てが始まった。
高校入学から半年で、頭角を現す。
末端のハンターだった瀬名ロビンとは違い、重遠は人の上に立っている。
強くなっていく重遠は、人の域を超える。
それは、周りに崇められるか、手段を選ばずに排除されるかの二択に!
世界的な歪みも、襲い掛かる。
日本にいる重遠は、ひょんなことから巻き込まれ、否応なく向き合う。
異能者と非能力者の対立
身体能力が高いことは、純粋な恐怖。
それを成せる異能者をどう扱うのかは、まさに社会問題!
国家を敵にする覚悟
魅力的な男たちに保護され、仲間もいる瀬名ロビンは、流されればいい。
けれど、室矢重遠は違う。
四大流派に自分を認めさせつつ、重遠家の当主として決断しなければいけない。
しかし、そこからが本番!
警察や政治家は、自分たちの権益を侵している異能者をよく思わない。
四大流派を切り崩そう、管理しようと、あの手この手。
まだ高校生に過ぎない重遠は、異能者を管理する傀儡として、うってつけ。
四大流派も、それぞれが敵対しかねない。
エリアと得意分野で住み分けて、お互いに不干渉なだけ。
重遠の立場が悪くなった時に、どうなるやら……。
異能者による互助組織
数人で動くだけのウィッチは、秘密裏に消せる。
けれど、室矢重遠がいる世界では、同じ属性で集まった。
社会に認めさせるため、それぞれ工夫。
- 長い歴史を誇っている千陣流
- 国家権力と財力の真牙流
- 宗教的な権威がある桜技流
- 一般に不可能な技術と成果物の操備流
どれだけ頑張っても、生まれつきの差は否めない。
嫉妬と、恐怖。
自分たちより下に置きたい願望。
それは理屈ではなく、異能者も理解している。
だからこそ、四大流派のまま、社会に対する影響力を捨てず。
兵器となった異能者の生存戦略
異能者の中には、戦局を変えるほどの人物も。
ウィッチではあり得ない、広範囲を滅ぼすほどの力。
それは、軍事兵器と同じ!
秘匿されたミサイルサイロのような施設で、厳重に監視するべき……。
異能者がいることを除けば、リアルと同じ社会。
ゆえに、室矢重遠が目立てば、その歪みも際立つ。
ここが、原作となった【花月怪奇譚】の中か、それとも、似た世界か?
そんなことは、どうでもいい。
ゼロから生き延びる重遠に余裕はなく、討つべき敵を討つだけ!

