ラノベは、中高生をターゲットにしています。
書店を当てにできない以上、スマホ世代を知ることが大事!
Amazon kindleで販売している私が、真剣に考えてみました。
小中学生は基本的に買わない
バイトを行えず、毎月のお小遣いでやり繰り。
中学校を卒業するころには大きくなりますが、1学年上の先輩に怯える日々です。
絵本から児童文学に切り替わり、意識の高い保護者ほど、買い与えます。
スマホは連絡用で、制限されているケースが多い。
そうでなくても、親に逆らえず。
自由になるお小遣いは少なく、学校での付き合い、自分が欲しいもので悩む。
書店がなく、立ち寄る習慣もないことから、お金のかからない小説投稿サイトへ!
保護者や学校にウケる児童文学をわざわざ自分で買う子供は、滅多にいません。
学校の図書室で読書をする生徒なら、好むのはミステリー、SF、ホラーです。
あるいは、過去の名作。
ラノベの電子書籍とは、少しズレていますね?
高校生は部活と受験で忙しい
高校受験で、自分と似たレベルがいる環境です。
そのランクにふさわしい待遇となり、大人と同じ体格になったことで親も及び腰に……。
学校の授業は、中学とは比べ物にならない分量。
ラノベを読んでくれるメインと言いたいですが、基本的にバイトをしていません。
授業と予習復習、さらに部活や、卒業直前に控えている大学受験で忙しい!
就職組は、逆にかったるい読書なんて、やっていられず。
バスや電車を待っている間に、スマホで小説投稿サイトのランキング上位をつまみ食い。
お金を出して文字だけの本や電子書籍を買うとは、思えません。
「作家になる!」という夢を持ち、自分でラノベを投稿するケースも!
他の作家はライバルに過ぎず、その本を買うことはせず。
大学生は選択肢が多い
大学生は、日本で唯一のモラトリアム。
「合格する大学を受ける」というシステムで、地元から離れます。
さらに、自分で受ける講義を決めるという、自由度の高さ。
2001年の『NHKにようこそ!』で主人公だった佐藤達広は、その変化についていけず、引き篭もりに。
リアルでも、同じ流れでドロップアウトする大学生がいます。
ともあれ、バイトしまくりで、親にも叱られず。
法律上も大人だから、クレジットカードを持てるし、お酒も飲めると……。
ラノベに共感しやすく、その時間もあります。
だけど、次に控えている就職活動までの数年間は、あまりに輝いています。
自分で動いたほうが楽しく、読書をしなかった層がラノベを読むわけもなく。
電子書籍の需要はある
総括すると、小中学生にラノベを勧めるのは難しく、高校生は忙しい。
どちらもお金がなく、あってもスマホの通信速度制限のほうが気になる始末!
大学生と新社会人も、自分の単位や仕事が気になり、他の選択肢も豊富……。
スマホの電子書籍は、需要があります。
私のようにじっくり読むライト文芸では、自宅のパソコンで楽しむケースも多いです。
「親が許した範囲で、お小遣いによる電子書籍の購入」は低学年の小学生にも増えていくと思います。
あるいは、「いちいち聞かれても面倒だから家族全員でAmazonのKindle Unlimitedに入り、その範囲で楽しむ」というパターン。
ただ、日本独自のプラットホームがありません。
電子書籍の弱点は、「提供している企業が撤退したら、買った分が失われる」ということ。
さらに、読み放題であるのは、学校や児童を預かる施設が契約してくれそうなサービスだけ。