かつて、『スクライド』のストレイド・クーガー兄貴が言いました。
「速さが足りない!」
今の社会で成功するポイントも、まさにそれ……。
毎日更新でないと埋もれていく
小説投稿サイトは、全国規模。
秒単位で新しいラノベが投稿される中で多くの人に読んでもらうには、毎日更新だけ!
「引き伸ばしじゃない?」
「ただ、書き殴ったみたい……」
「数話をまとめて」
毎日更新なんだよ!
じゃないと、誰も読んでくれないだろ!?
どこぞの碇シンジ君になってしまいました。
でも、これが投稿している作家の本音。
宣伝するための作品が必要
「ペナルティを食らわないよう、最適化された投稿」
外部で交流をしつつ、新作の投稿でランキングを駆け上がっていく。
今の読者は、投稿サイトで「ランキング上位を流し読み」というだけ。
高評価になれば、1週間に1回の更新でキープ。
あとは、定期的なコンテストに応募しつつ、書籍化の連絡を待つばかり。
ランキング上位になれず、あるいは、後続に蹴落とされる場合も!?
となれば、その作品を消すか、宣伝するための新しい作品を書くのみ!
これは小説投稿サイトで、「同じ作家のラノベ」としてアピールできるから。
無料の利用だから、トライ&エラーや、相乗効果を狙いやすい。
SNSによる誘導は限定的
現在ではXと名前を変えた、旧Twitter。
画像をアップするInstagramもありますが、これらのSNSアプリは限定的。
「相互に読み合い、評価し合う」
草の根として有用ですが、本気で書籍化したいのなら、ほどほどに!
インフルエンサーであれば、その一言でブームを作れます。
しかし、無名のラノベ作家が頑張っても、フォロワーの数字から雀の涙です。
唯一の突破口は、インフルエンサーに頭を下げ、応援してもらうこと。
でも、彼らにそれをする義理や必要性はありません。
結局のところ、プロデビューをするには書き続けて、どんどん新作を出すのみ!
エンタメは入れ替えが必須
プロ作家になれても、デビュー作はいずれ完結。
その後に、大勢が金を払ってくれる作品を書けるのか?
エンターテインメントは、常に入れ替えます。
書籍化は、ポテチよりも早く消費されるプロへの第一歩!
それを上回るか、ブランドを築いてこそ、初めて生き延びられる。
『魔法科高校の劣等生』のように1,000万部を超えるビッグタイトルは、滅多にない。
出版社が全面的に押した『ストライク・ザ・ブラッド』も、三雲岳斗先生は一流大学を卒業して主だった受賞したうえ、過去に2つもアニメになった完結作がある偉大な方です。
結局のところ、凡人たる我々はラノベを書き続けるだけ。
なろうで埋め尽くされた現状に自らの足跡を残していき、気づいてくれる人を待ちましょう。
動かなければ、芽が出ることすらありません。