2015年、『小説家になろう』がアニメを席巻しました。
飛ぶように売れた全盛期は過ぎ去って、もはや見る影もなく……。
その一方で、リリース前に10万部オーバーの小説が!?
事前予約で10万部を達成!
オリジナルアニメとして、感動の最終回を迎えた。
その名は、『リコリス・リコイル』!
美少女2人が、現代日本を舞台に、スタイリッシュな銃撃戦♪
(2025年において)二期が待ち望まれている、大ヒット作。
小説の『リコリス・リコイル Ordinary days』は、事前予約で10万部となった。
2022年11月に、電子を含めて25万部オーバー!
一般的に言われている「累計発行部数」は、出版社が刷った数。
ところが、リコリコは実売!
原案のアサウラ氏、イラストのいみぎむる氏が、担当。
ここでしか得られない付加価値が、ロスに悩んでいた人に刺さりました。
2024年3月に、『リコリス・リコイル Recovery days』も発売。
シリーズ累計、50万部を突破♪
売れるのは人気アニメの小説だけ
新しいラノベは、初動2,000部がせいぜい。
そのまま、打ち切り……。
『リコリス・リコイル』の小説は、まさに快挙!
逆に言えば、人気アニメの小説だけ。
週刊の売上ランキングを見ると、嫌でも理解させられる。
日本のラノベが、コミックで売って、アニメを宣伝とするなら。
そもそも、売れたアニメから逆にすればいい!
しかし、テレビ放送は1話1,000万円で、映画制作のようなプロジェクト。
成功させる難易度は、かなり高い。
男女から人気がある主人公
錦木千束は、DAの暗殺者。
治安維持とはいえ、社会に害をなす人を消している。
ダークであるものの、見せ方が上手い!
最低限の設定で、キャラの視線と表情による演出……。
男女として付き合うフラグは、徹底的に潰す。
映画のようなアクションが披露される、バディ物。
良い意味で、動かしやすいキャラばかり。
男女から人気がある主人公として、千束を挙げられます。
なろうテンプレの対極
『リコリス・リコイル』は、「なろうテンプレ」と正反対。
動かして喋らせるために最適で、世界観やキャラの設定が邪魔せず。
「1話20分」に当てはめているから、ムダがなく、面白い。
対して、なろうテンプレは、主人公に成りきるため。
『小説家になろう』のラノベは、映像に向いていない。
全盛期の2015年に連載された名作は、たまたま。
それを真似したラノベであふれ、小説を読む人ではなく、テンプレ至上主義へ。
リコリコの脚本は、『ベン・トー』を書いた作家。
錦木千束と「井ノ上たきな」の心情を知りたい人々が、ノベライズを求めた。
ランキング上位で書籍化、コミカライズ、アニメという流れは、まだ通用するのか?
