異世界恋愛はオワコン?悪役令嬢やドアマットヒロインはどうなるの!?

なろうの主流である、異世界恋愛。
『カクヨム』を除いて、三大サイトのランキングを独占!
しかし、これは偽りの人気で、2006年から続いたブームの終焉しゅうえん

男性向けは女性に配慮するが逆はない

異世界恋愛は、女性向け。
ゆえに、男性は興味を示さず、「何だろう?」と読んだら不快な気分に。
お金を払うことは、絶対にありません!

なぜか?
男性向けは女性に配慮するが、その逆がないから……。

女性向けとは、レディース。
「男をバカに描きつつ、スパダリが主人公を助けてくれる」という、ご都合主義。
現代では身につまされるため、異世界ファンタジーに変換。

いっぽう、男性向けの作品では、キャラを気に入った女性がお金を落とすかもしれません。
『異世界はスマートフォンとともに。』ですら、その可能性がある。

主婦向けはランキングで伸びやすい

「世界の半分を敵に回してまで、なぜ異世界恋愛をプッシュ?」
それは、主婦にウケるから。

2020年代のランキングは、主婦を意識しています。
そもそも、『小説家になろう』のビジネスモデルは、無料で読ませ、広告料を稼ぐ。
主婦にアピールすれば、多くの人が去った『なろう』でもPV(ページビュー)を維持できる……。

女性は相手に共感するため、読んだら高評価をする傾向。
組織票でなくても、ランキング上位に食い込む。

これは、新たなムーブではなく、「異世界転生・転移」を絶滅させただけ。

面白い人が去ってつまらなくなる流れ

スタートアップの『小説家になろう』は、大賞クラスによる躍進!
名刀を鍛え上げるように、読者もアドバイスと応援。
書籍化ブームで、数々の名作が世に出ました。

ラノベ全盛期には、どのレーベルも作家を育て、読者も買う。
けれど、人気が出たら真似する流れで、すり切れるまで使われた。
これによって、オリジナリティーは消失。

「失われた10年」と言いますが、なろうにとっても同じ。
小説投稿サイトArcadiaアルカディアの遺産はなくなり、まともな作家は一般文芸へ。
もしくは、人気シリーズを数年ごとに続刊するか、スピンオフ。
残るは、作品の面白さではなく、ランキングの順位を求めるだけの競馬場。

2020年代の前半は、アニメで知名度こそあるものの、それも限定的。
いったん飽きられれば、潮が引くようにすたれるでしょう。

同じすり切れなら異世界恋愛のほうがマシ

なろうは、テンプレで大喜利おおぎりをするだけ。
異世界恋愛のほうが、まだマシ?

全てが消耗品となり、回転が早くなりすぎた現代は、すり切れるのみ。
特に、作家と読者がほぼ同一である、小説投稿サイトは……。

無料で読み捨てる分には、異世界恋愛が有利!
女性にうけ、叩かれにくい。
だけど、書籍化、コミカライズをしても、男性が無関心のため、大ヒットは無理。
PVが全てのなろうに特化した、チューニング。

なろうは、まったく困りません。
「異世界転生・転移」をこれだけ冷遇したが、異世界恋愛は野放しで、むしろプッシュ!
飽きられたら、戻せばいいだけ?