1998年、F-22 ラプターが最新鋭だったころに放送。
『ガサラキ』には、タクティカルアーマー(TA)と呼ばれるロボットが登場!
現代社会と同じ環境で約4mの巨人が走り抜けて、発砲する。
リアルな巨大ロボットの登場
『機動戦士ガンダム』のモビルスーツは、約18m。
しかし、物理法則によって不可能で、もっと小さくしなければいけない。
4.4mの身長である装甲歩兵
特務自衛隊は、17式TA「雷電」を試験的に導入。
約4mだろうと、生身と比較すれば、圧倒的な大きさ。
小銃の弾をはじきつつ、腕などにつけた武装によって制圧する。
25mm機関砲、75m低圧砲、50mmグレネードランチャー、ミサイルランチャー。
特筆するべきは、左右の脇の下に収納したリフティングウインチ。
硬い場所に食い込むアンカー付きのワイヤーを射出したら、上で固定。
ワイヤーを巻き上げつつ、足のアルムブラストによる小爆発で蹴るように昇る。
同じくアンカーで固定しつつ、ワイヤーを伸ばすことで下降。
一緒に投入される戦闘指揮車のおかげで、全体のネットワーク化やサポートも。
人工筋肉によってTAが完成
二足歩行の人型は、戦車に劣る。
なぜなら、被弾面積が大きいうえ、走るスピードや安定性で劣るから。
『ガサラキ』の特務自衛隊が保有するTA、雷電。
作中のメインタンクである12式戦車との対比では、荒れ地の踏破や市街戦で対決。
その秘密は、動かすほどに条件反射を蓄積する人工筋肉。
生身の人間とほぼ変わらない性能で、約4mの巨人を動かす。
SFの中だけと思われていたロボットの登場には、裏の狙いも……。
パイロットの負担を無視した運用
TAへの搭乗は、他のロボットアニメと違う。
専用のコネクトスーツを着込み、上下に開かれた後部ハッチから乗り込む。
後部ハッチが閉まるのと同時に押し込まれて、中腰による前傾ぎみの姿勢へ!
足はフットペダルを兼ねた足場に固定され、両手もそれぞれのグリップを握るぐらい。
外の視界は、下ろしたバイザーモニターに映し出されたもの。
身じろぎもできない、埋め込まれた状態。
作中で「搭乗は60分が限界」とあったが、戦闘になれば10~15分。
短時間の交戦でも、戦闘指揮車からの遠隔操作で薬剤(インジェクション)の注射。
それだけ、過酷なシチュエーション。
戦闘機や装甲車に勝てない現実
TAは、弱い!?
『ガサラキ』で戦果を挙げたのは、特殊な状況ばかり。
見通しが良い平野では装甲車にも敗北
生身の人間と同じぐらいに動き回れる、豪和一族と特務自衛隊のTA。
いっぽう、秘密結社シンボルも、同じ設計思想のMF(メタルフェイク)を実戦投入。
そのMFも、対戦ゲームでやったらアカウントBAN間違いなしの戦法ばかり!
ぶっちゃけ、TAとMFは軽すぎる。
荷物を運ぶフォークリフトでも2tあるのに、全高4.4mで全備重量4.5tしかない。
二本足で走り回れても、装甲には期待できず。
正面につけた複合装甲でAKライフルの銃撃を防げても、繰り返しは無理。
装甲車の重機関銃、あるいは機関砲を食らったら、一発で大破する。
それを踏まえて『ガサラキ』の戦闘を見ると、シュールギャグ。
正気とは思えない条件で、パイロットは命を懸けていた。
相手に勝てないと思わせての降伏か、先手を取って、叩きのめすだけ!
「当て続ければ、小銃でも貫通する」と、気づかれる前に……。
戦闘機には手も足も出ない
『ガサラキ』で興味深いのは、F-22 ラプターとの戦闘!
地上に張り付いている装甲車ごときが、勝てるわけもなし。
まして、レーダーで捉えにくい、ステルス機……。
TAは紙装甲だから、対地攻撃が得意な戦闘ヘリがいたら瞬殺。
2026年に描けば、AIに制御されたドローンの群れが突っ込んでくる!?
低空で遅いスピードでも、地上の兵器では勝てない。
空を飛ぶ戦闘機を撃墜できるのは、ロックオンする対空ミサイルだけ。
都市の立体的な地形でタンクを撃破
TAのデモンストレーションは、「紛争地帯の都市」という状況。
戦闘指揮車によるバックアップとTAの立体的な機動による、戦車部隊への攻撃だった。
商品を売り込むため、不利な状況にする馬鹿はいない!
見学している自衛隊の幹部たちが納得するようにしつつも、自分たちが望む結果へ。
「局地的には、条件を整えることで圧倒的な戦力」
現代社会と同じ『ガサラキ』は、フィクションを上手く取り入れた。
豪和憂四郎のような嵬またはインヴィテーターによるガサラキ召喚が、本当の目的。
豪和一族とシンボルのどちらも、必死。
TAとMFはその副産物、あるいは、国家予算を引っ張るための口実にすぎない。
AIによって新たな戦場へ
『ガサラキ』の戦場はTAで、リアルはAIによる変化。
ミサイルを兼ねたドローンの群れが襲い掛かり、歩兵もラジコンのように操作。
前線を支配する軍用サーバー
AIに対抗できるのは、同じAIだけ。
最終的な判断は人間が行うにせよ、前線に設置された軍用サーバーが必要不可欠。
ハード的にも徹底的な防護、さらに自壊装置まである、ブレイン……。
敵が状況を理解する前に通信インフラ、司令部を破壊。
あるいは、脅威となるミサイル基地、戦闘機などが離着陸する滑走路を潰す。
2026年の戦闘機は対空ミサイルを運ぶ役割にすぎず、レーダーの端末。
放たれたミサイルが、早期警戒機の誘導でターゲットへ。
点のようにマッハ3で飛んできたミサイルに、敵の戦闘機は訳も分からずに爆散。
多数のドローンが襲ってくる恐怖
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で登場した、ファンネル・ミサイル。
ドローンも同じで、そのまま突撃させればいい。
100機以上のドローンミサイルが、開かれたコンテナから連続射出。
最適な命令を出せる軍用サーバーに指揮されて、空から立体的に迫っていく。
市販品の安いドローンを飛ばしまくって、逆に見つけたらショットガンで破壊する。
先に相手の位置を知ったほうが、AIで集中的に攻撃するだけ。
メインタンクの突破力は健在でも、AIと連携している装甲車がより活躍。
戦車の主砲でなければ、わりと装甲ではじくうえ、対戦車ミサイルを撃てるから。
強化外骨格の歩兵によるサーバー破壊
一糸乱れずに動くドローンと、陸海空の部隊。
けれど、現場指揮官も頼っているブレインを破壊すれば、形勢逆転!
低空からの接地ができるだけの強化外骨格を装着した兵士が、レシプロ機から降下。
軍用サーバーを無力化すれば、戦術レベルの成果となるだろう。
対空ミサイルを命中するまで誘導する早期警戒機も、基地でたたく。
それと同じように、バギーに特殊部隊を乗せ、軍用AIがある移動指揮所を破壊。
もちろん、軍用サーバーを使っている側も対策する。
偽装したトラックで、常に移動。
重機関銃などで武装した特殊部隊のバギーを随伴する。
AI制御によるドローン、無人で撃てるタレットも、そうだ。
いせふらの出番はかなり遅い
『異能者が普通にいる世界へ転生したら死亡フラグだらけの件』でも、巨大ロボット!
ただし、中盤を過ぎていて、あまりインパクトがない。
TAとほぼ同じMA
『ガサラキ』のTAとほぼ同じで、MA(マニューバ・アーマー)が登場!
オーバーテクノロジーだが、やはり使う場面に困ってしまう。
全高4mでも、市街地で周りの建物を壊すうえ、平野では遠くからでも目立つ。
TAを活躍させた『ガサラキ』ですら、戦車や航空機と正面から戦うのは無謀だった。
ミサイルを搭載したバギー、重火器の装甲車、それに乗せた歩兵で、必要十分。
まして、AI制御の飛行ドローン、遠隔操作の無人攻撃機によって、攻撃ヘリもどんどん退役している現状では……。
特務自衛隊の実験中隊と同じく、陸上防衛軍の人型戦車実験中隊が扱う。
それ以外に、陸防に対抗意識がある警察も機動隊へ導入した。
MAを出動させるだけの事態となれば、尋常にあらず!
後半の室矢重遠たちが強すぎる
いせふらの中盤を過ぎると、室矢重遠が四大流派に認められる。
絶大な力を得たものの、自分たちの在り方で悩む。
陸上防衛軍の人型戦車実験中隊と会い、同時に警察の特殊機動隊とも……。
MAは、それぞれの象徴。
倒れることは決して許されず、存在感に見合った成果を求められる。
それは防衛軍と警察の確執であり、重遠は異能者として目撃。
対異能者としてのカウンター
MAには、『ガサラキ』のTAとは違う目的がある。
本来なら高い玩具にすぎないロボットに期待されたことは――
異能者の制圧だ!
この世界は、異能者と非能力者の対立で大戦が終わった。
けれど、生まれつき異能がある人間への嫉妬、排斥は止まず。
日本の四大流派も、それぞれで既得権益がある。
いざとなればクーデターを起こしかねない異能者に対抗するため、MAを配備。
その気になれば、あっさりと世界を滅ぼせる重遠。
MAをめぐる政治劇に巻き込まれつつ、自分だけが解決できる事件にも遭遇!?
異能者が普通にいる世界へ転生したら死亡フラグだらけの件

