機動警察パトレイバーというバブル期!いせふらの世界観にも反映?

参考文献

「レイバー。それは、産業用に開発されたロボットの総称である」
このセリフから始まる、『機動警察パトレイバー』。
『異能者が普通にいる世界へ転生したら死亡フラグだらけの件』にも、反映された。

8mの巨大ロボットがいる東京

巨大ロボットとして、レイバーがいる。
高度経済成長期の東京は、突如として、SFに早変わり♪

土木作業としてのレイバー

バビロンプロジェクトという、東京湾を埋め立てつつ、巨大な堤防を建設する事業。
これを8mのレイバーが土木作業を行い、大幅な短縮を実現した。

ショベルカーのような重機の感覚で巨大ロボットが公道を運搬され、現場で動く。
そして、レイバー犯罪という新たな騒動も、幕を開けた。

完全な二足歩行で、両手による作業を行うため、ほぼ人型。
車のようなメーカーごとの特徴やデザインが、妙に生々しい……。

『進撃の巨人』で分かるように、巨人が暴れるだけで、立派な戦術兵器!
早く止めなければ、周りの建造物まで吹っ飛ぶ。

戦後の傷跡が消えていくバブル時代

2026年の令和は、小学校にすらタブレットがある。
重い辞書はとっくに電子辞書へ変わり、アプリとどちらを選ぶのかを悩むぐらい。

しかし、平成中期までは、重い荷物を持ち運ぶのを嫌がった生徒が学校に置きっぱなし。

アナログの時代は、出世しているサラリーマンですら、パソコンを電卓と考えた。
『金田一少年の事件簿』では、ネットではなくパソコン通信と説明され、オタクの道具。

けれど、見る見るうちにネット回線が整備され、パソコンも一家に一台へ……。

いっぽう、戦後の復興で残ったままのバラックの集まりや、昭和の建物が残る下町。

車載電話がステータスだった1990年代こそ、『機動警察パトレイバー』の舞台。
EZYで近未来のデザインに変わったものの、本質的に泥臭い。

市街地で暴れる8mの巨人

初期の警察用パトロールレイバーは、当然ながら、民間用のレイバーを流用。
白黒に塗装して赤い回転ライトをつけたものの、性能は変わらず。

むしろ、周りに被害を出さず、人命優先という制約によって、動きにくい!

対する暴走レイバーは、まさに破壊することが目的。
車がすれ違えないほどの下町の生活道路を歩き、左右の建物を壊していく。

「犯人も市民だから、なるべく負傷させずに制圧する」
警察官のセオリーを律義に守ったら、頑張っているお巡りさんが非難されるだけ!?

警視庁警備部特殊車両二課

クレーン車、はしご車と同じ扱いで、レイバーは特殊車両。
東京の治安を守っている警視庁の警備部に、特車二課が設立された。

増加するレイバー犯罪へ対処する

レイバー犯罪に対処できるのは、同じレイバーだけ!

しかし、予算が限られている警視庁では、購入した装備を長く使う。
特車二課パトロールレイバー中隊も、例外ではない。

どんどん進化する民間レイバーに、返り討ち!?

それを防ぐため、警視庁は「篠原重工製98式AV-イングラム」を導入した。
増設した第二小隊に、集中配備。

初の警察レイバーである、イングラム♪
ところが、フォワード(操縦士)、バックアップ(指揮者)は、問題児ばかり……。

本来なら小隊長である警部補が引き締めるものの、第二小隊をまとめる後ご藤とう喜き一いちこそ、部下たちが遠く及ばないほどの曲者くせものだった……。

数名の小隊と大勢の整備班

リアルな世界観ゆえ、イングラムを整備するのは大変!
民間から敷地ごと買い取った元工場には、40名ぐらいの整備班が寝泊まり。

数機のイングラムを動かすため、徹夜も厭いとわず、働き続ける。

原作のコミックでは、技術的な説明を省きつつ、絵として演出。
そのため、警察官としての悲喜こもごもに集中できる。

旧式で頑張っている第一小隊との交代制だが、性能差は如何いかんともしがたい。
ゆえに、対抗できるイングラムを有する第二小隊がマッチアップすることが日常。

リアルで警察官になった人もいる名作

コミックを中心に、警察官をリアルに描いている。
巨大ロボットがあるものの、末端の公務員としての予算不足や書類仕事も……。

縦割り組織による情報と協調性のなさは、特車二課でも悩ましい問題。
とはいえ、それぞれの正義への邁進。

『機動警察パトレイバー』に影響を受けて、警察官になった人もいます。

特車二課は予算がかかっていることで、「警視庁のお荷物」という扱い。
けれど、巨大ロボットの暴走には、同じ以上のパワーが必要不可欠。

『機動警察パトレイバー the Movie』では、周りに理解されないパソコンオタクの悲哀と同時に、システム乗っ取りの恐怖も……。

巨大ロボットを東京に放り込んだ結果、バブル期の東京を映像として残した。
『機動警察パトレイバー EZY』は、AI技術が発達した2030年が舞台に。

いせふらは警察の威信として

全高4mで、レイバーより小型。
けれど、市街地で活動するには、これでも大きすぎる……。

警視庁に試験運用の部署を設けた

警視庁にある機動隊として、マニューバ・アーマー(MA)の特殊機動隊が新設された。
特車二課と似たポジションだが、第一小隊のみで試験運用。

目的は、警察の威信を示すため……。

バビロンプロジェクトのような理由がなく、民間のMAは存在せず。
特機にあるMAも、軍用を警察仕様に変えただけ。

MAという圧倒的な武力で、死亡フラグだらけの世界を生き抜く!

陸上防衛軍のMAに対抗するための戦力

『機動警察パトレイバー』では、20mm機関砲を装備した軍用レイバー。
いせふらの世界でも、軍用は警察とは比べ物にならない重装備!

  • 20~30mm 機関砲
  • 対地・対空ミサイル
  • ガンランチャー
  • 対戦車・対MA ロケット

とはいえ、同じMAがあるかどうかで、天と地の差。
密輸入、密造されたMAが暴れるかもしれないし、陸上防衛軍から流出するかも?

同じように隔離された敷地でMAを運用しているが、出動する機会に乏しい。

予算を気にする警視庁にとって、将来を見据えた投資。
いざという時に出動して鎮圧、あるいは、本格的なMA中隊にするだけの話。

特車二課と同じで金食い虫

パトレイバーの世界とは違い、政治的な意図による部隊。
皮肉にも、街へ出動しないから認知度が低く、市民からの突き上げもない。

稼働しなければ故障しにくく、特殊機動隊のMA小隊は待機のまま……。

いせふらでMAが登場するタイミングは遅く、室むろ矢や重遠しげとおが最強になってから。
巨大ロボットを合法的に動かすのも大変で、政治の道具というだけ。

とある理由で、警察の年間予算が大きく減った。

その帳尻合わせとして、めったに出動しない特機が断捨離された。
もうすぐ設立するはずだった第二小隊は、次に予算を確保できるまで、無期延期。

異能者と非能力者の対立

いせふらの世界では、異能者への差別が激しい。
『魔法科高校の劣等生』とよく似た構図で、MAは非能力者の切り札でもある。

特殊機動隊のMAが倒すのは同じ国民

『ガサラキ』の量産型タクティカルアーマー(TA)は、暴動を起こした国民を鎮圧した。
17式改TA「震電しんでん」に搭乗していたパイロットが、その蹂じゅう躙りんに悩む……。

見る者に対する心理的影響というなら、4mの巨人がそれに見合った武装を突きつけつつ見下ろすのが一番効果的!

低致死性の武装であれば、ラインを超えてきた群衆を蹴散らすことも容易。

警視庁の特殊機動隊も、TAが暴徒鎮圧をした時と同じ構図になるだろう。
同じMAと対峙することは、犯罪者が銃を使うよりも珍しい。

異能者によるクーデター

いせふらの世界大戦は、異能者のクーデターを警戒しての終戦。
過半数を占めている非能力者は気が気ではなく、日本でも四大流派を警戒している。

警視庁が試験的に導入したMAも、身体強化によって素手でも兵器と同じ異能者への戦力。
鉄パイプで殴るか、ナイフで刺すぐらいなら、装甲をまとった巨大ロボでひねり潰せる。

いつ、四大流派によるクーデターが発生してもおかしくない。

霊力ゼロの室矢重遠は、どこにいても安心できない世界で生まれ育ち、現実を知る。
その集大成が「対異能者のMA」であり、彼もその力を見せるしかない。

仮想敵は同じ警官や防衛官でもある

四大流派の1つである真しん牙が流りゅうは、防衛軍と警察に魔法師(マギクス)を出している。
つまり、警官や防衛官にも異能者がいる状況。

本来なら自分が所属している組織に忠誠を誓うが、真牙流と2つの命令系統。
この歪みは、いざという時のクーデターに裏切られる恐れに……。

異能者の助けがなければ、他の四大流派、外国の異能者にまったく対抗できず。
フリーの異能者は質の悪い半グレで、そちらの制圧にも必要不可欠。

巨大ロボットのMAが、異能者に依存している現状を打破する。
ゆえに、警視庁は将来への投資と考え、試験導入。

同じ警官や防衛官にも注意して、いざとなれば、殺し合う。
そういった異能者は非能力者と結婚して子供を儲けていることも多く、地獄絵図だ。

四大流派に認められた室矢重遠は、MAを通して、政治的な舞台に立つ。
都市1つを滅ぼせる力を持ったままで……。

異能者が普通にいる世界へ転生したら死亡フラグだらけの件